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コンパクトなデスクトップPCは便利(2ページ目)

持ち運び可能なノート型はパソコンの主流になりつつあります。その長所を取り入れつつデスクトップ型の良さも残したコンパクトなデスクトップ型のパソコン、lenovo ThinkTentre A61 Ultla Smallを紹介します。

内川 功一朗

執筆者:内川 功一朗

パソコンガイド

メリットその1:ノートパソコン並みの省電力


このパソコンの大きな特徴として、AMD社の消費電力の少ないCPUを採用していることが挙げられます。たとえば、Intel社のCore 2 Duoの消費電力ではノート用が34W、デスクトップ用は65Wとなっています。これに対して、私の機種の、シングルコアCPUのSempron LE-1150(2.0GHz)、上位モデルのデュアルコアCPUのAthlon X2 BE-2350(2.1GHz)共に45Wと、ノートパソコン並に消費電力が少なくなっています。

AMD社ロゴ
低消費電力CPUの採用により、消費電力をぐっと抑えられている

Core 2 Duoのデスクトップ用のものは動作周波数は高く、ノート用のものはより消費電力が低くなっていますが、どちらも高価です。しかしこのCPUは安価ななため、パソコンの値段も抑えられています。また、私の使っているシングルコアのSempron LE-1150でも、性能で不満を感じることはあまりありません。

さらに、電源(ACアダプタ)を外部に置いたり、CPUクーラーの真横にファンを置いて冷却ファンの数を最小限で済むようにするなど、設計に工夫をしています。さらにノート用のメモリを採用するなど、あちこちに消費電力を抑える工夫がされています。

電源アダプタ
X61のACアダプタとの比較(右がデスクトップ用)。大ぶりだが、持ち運ばないので問題にはならない

これらの積み重ねにより、最大および標準の消費電力はそれぞれ約88.2W/約46.4Wという省消費電力を達成しています。同社のThinkCentre M57 Towerと比較するとそれぞれ約187.5W/約 65.7Wとその差は非常に大きくなっています。また、ノートパソコンのThinkPad X61と比較すると最大消費電力が65W/19.4Wと標準の消費電力では差がついていますが、最大の差はぐっと縮まっています。

Energy Starロゴ
省電力化の結果、国際的な省電力基準の「Energy Star 4.0」にも準拠している

また、ファンの数が少なくしたために風切音も小さくなっていますので、消音効果もあります。机の上に置いて使っても、動作音はそれほど感じません。

他の小型パソコンでも、小型化のために同様にノートパソコンの考え方を取り入れているので省電力、静音を達成しているものがほとんどです。静かで省電力なパソコンというだけでも、おおきなメリットになるでしょう。

これはノートパソコンに真似できません
 
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