鉄道/観光・イベント列車

「いちご電車」と「おもちゃ電車」に乗ろう(3ページ目)

廃止を免れて、再生を果たした和歌山電鉄貴志川線。少しでも多くの人に乗ってもらおうと、アイデアを連発している。中でも「いちご電車」と「おもちゃ電車」は人気沸騰。どんな電車かレポートしてみた。

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

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こちらは真っ赤な「おもちゃ電車」


「おもちゃ電車」
和歌山駅付近を走る「おもちゃ電車」。

おもちゃ電車のにぎやかな側面
おもちゃ電車の側面はレタリングで賑やかだ。
楽しい電車第2弾は「おもちゃ電車」、略して「おもでん」と言う。「いちご電車」の白に対し、こちらは、車体が真っ赤だ。そして賑やかなOMODENの文字が至るところに書いてある。

「おもちゃ電車」の文字や、「いちご電車」のシンボルマーク・プラス・「おもちゃ電車」のシンボルマークという具合にマークを並べていちご電車の宣伝も忘れない。

乗り込んで目を疑う「おもちゃ電車」

おもちゃ電車はおもちゃやさん
おもちゃ電車の中はおもちゃ屋が開業しているようだ。
「いちご電車」で驚いたので、そう簡単には驚かないぞと思って「おもちゃ電車」に乗り込んだのだが、やはりと言うか、意外というか、正直度肝を抜かれてしまった。

この電車は、動く「おもちゃ屋さん」と「おもちゃ箱をひっくり返したような子供部屋」をイメージしたもののようだ。

おもちゃ電車のベビーベッド
おもちゃ電車の車内にはベビーベッドがある。幼子連れのお母さんは大助かりだろう。
普通の座席のみならず、「いちご電車」のような木製の椅子に座布団というのは同じだが、背もたれのデザインは何種類かある。さらに驚くのは、長いロングシートの真ん中に大きな木の柵で囲まれたベビーベッドが置いてあることだ。本当に電車内は子供部屋だったのだ。
おもちゃ電車の自販機
おもちゃ電車の車内には自販機もずらりと並んでいる。お金がいくらあっても足りない子供続出か?
一方、連結部分は「おもちゃやさん」コーナーである。お店のようにショーウィンドウがあり、様々なおもちゃが並んでいる。ガンダムなどのフィギュアもあるし、カプセルトイの自動販売機もあって、子供やおもちゃ好きにはたまらないだろう。連結部分には、のれんが掛かっているし、吊革も木製でカラフル。細かいところも手を抜かず、遊び心一杯の電車である。

こうした楽しい電車に乗って、貴志川線の終点へミニトリップをしてみよう。そこでは、実に楽しい出会いが待っているのだ。

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