鉄道/観光・イベント列車

「いちご電車」と「おもちゃ電車」に乗ろう(2ページ目)

廃止を免れて、再生を果たした和歌山電鉄貴志川線。少しでも多くの人に乗ってもらおうと、アイデアを連発している。中でも「いちご電車」と「おもちゃ電車」は人気沸騰。どんな電車かレポートしてみた。

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

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乗ってびっくり「いちご電車」
いちごづくしの座席
いちご電車のシートはいちごで一杯だ。
電車は外観だけでは物足りない。乗ってこそ楽しめるのだ。というわけで、ホームから一歩車内へ足を踏み入れると、これまた驚きの連続である。まずシートが凝っている。

一見普通の通勤電車のロングシートと思いきや、デザインがイチゴづくしだ。よくもまあこんなに沢山イチゴのイラストを描き込んだものだと驚くやら呆れるやら。

いちご電車の木のいす
いちご電車の連結部分の座席もユニークだ。
隣の車両との連結部分の狭い部分は、木製のベンチスタイルだが、わざわざイチゴ柄の座布団が並んでいる。車椅子が置かれる付近には細長いテーブルがあり、留めるための道具にもなるし、ちょっとした腰掛にもなりそうだ。もう一両の連結部分に近いコーナーには箪笥があり、その上はテーブルにも使えそうだ。イベントでも行うときに利用するらしい。

いちご電車の連結部分
いちご電車のもう一両の連結部分には棚などがありイベントもできそうだ。
真っ赤なドアには、よく見ると白いイチゴのシンボルマークがワンポイントのアクセントとなっている。これで本物のイチゴでも即売して、車内にイチゴの香りでも漂えば、完璧であろう。

いやはや、見ても乗っても驚く「いちご電車」である。しかし、これだけではない。もう一両の「おもちゃ電車」には、正直笑ってしまった。

次のページでは、その「おもちゃ電車」が登場する。

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