鉄道/駅、鉄道グッズ

愉快な駅「後免(ごめん)」「後免町」(2ページ目)

にっぽん全国のユニークな駅巡り。今回は、四国は高知県にある愉快な駅「ごめん」「後免町」を紹介しよう。

執筆者:高橋 良算

後免駅のマスコット「ごめん・えきお君」

ごめんえきお君
あまりにも可笑しい「ごめんえきお君のモニュメント。

始発駅の後免駅のキャラクターは、ごめん・えきお君と言う。青い制服制帽を着用した駅員さんのようだ。ごめん・なはり線のホームの高知寄りに造られた台座の上に堂々と立っている。両手を広げて右手は少し上に伸ばしているので、出発進行の合図でも送っているのだろうか。「後免駅」と赤地に白く書かれた台座の下には石造りの碑がある。ぎっしりと書かれた文章の大半は「ごめん」という単語の連発だ。これは、やなせたかしさん作の「ごめん駅でごめん」という題のものだが、少し引用してみよう。

「ごめんごめんごめん/ごめん駅へ行こう/電車が着くたびに/ごめんごめんごめん/ごめん駅でみんな/ごめんごめんごめん/……」

ごめん
ごめん駅の駅名標。JRのものは一般的な表示だ。
しかし、現実は違った。駅員さんに記念入場券はないかと訊ねたのだが、返ってきた返事は「申し訳ないのですが、置いてありません」。丁寧なのは好感が持てるのだが、「ごめんごめんごめん」とユーモアたっぷりに応えて欲しかった。駅が駅だけにそんな演出があってもいいかなと思うのだが、そんなこといったら真面目な駅員さんには失礼かな。「ごめんごめんごめん」と謝っておこう。

くろしお鉄道
ごめんなはり線の眺望列車。
列車が到着したので乗り込む。9640形というディーゼルカーだが、形式の数字が中途半端なのには訳がある。9640と書いて「くろしお」と読ませるのだ。土佐くろしお鉄道だから9640なのだそうだ。「ごめん」と言い「くろしお」と読ませるなど、この鉄道は楽しいことだらけだ。

次のページでは、後免町駅を紹介しよう。
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