空中散歩を楽しもう
日暮里を出ると、すぐに左へ大きくカーヴするが、あとはほぼ一直線に尾久橋通りの上を走る。高架橋は、ビルの5階あたりの高さだが、高層ビルも多いので、視界を遮るものは結構ある。それでも、見晴らしは良い。ちょっとした空中散歩といった感じだ。日暮里・舎人ライナーの高架橋の真下を都電が走っている。 |
荒川を渡ると、高度を上げる。車窓からの見晴らしは抜群だ。 |
熊野前を出ると、尾久橋通りの上から右手へと軌道の位置が移動する。道路と並走しつつ隅田川を渡る。足立小台に停車すると、今度は荒川を渡る。川を越える扇大橋を渡りきるところに首都高速の高架があるので、それを跨ぐためにぐんぐん高度を上げて、地上30mにも達する。そのあとは急降下しつつS字カーヴを描くので、スピードがもっと出ればジェットコースターみたいな、ちょっとハラハラする乗り心地だ。
日暮里・舎人ライナーは難読駅の宝庫?!
スピードを落とすと扇大橋駅に停車。その次の駅は、高野と書いて「こうや」と読む。他には、谷在家(やざいけ)、舎人(とねり)など、知らないと読めない駅名がいくつかあるのも、この路線の特徴だ。西新井大師西は、駅名の最初と最後に西が付く、ちょっと愉快な駅名だ。高架から東を望むと瓦屋根の大師が見える。歩くと10分以上はかかりそうだが、寺社では関東一のぼたんの名所である。帰りは都内のローカル線として知られる東武大師線に乗るのも面白いかもしれない。
楽しみが一杯の舎人公園
舎人公園駅の周囲は緑豊かな環境で都会のオアシスだ。 |
舎人公園では開業記念のイベントが行われ大賑わいだった。 |
この駅はホームが2本あり、軌道は3本あるが、真ん中の路線は駅を出ると下へ降りて行き、見えなくなってしまう。舎人公園の地下へもぐって車両基地へ向かうそうだ。日暮里・舎人ライナーの車庫のみならず、運転指令を司る中枢部でもあるのだ。
このあと次のページは、舎人公園から終点・見沼代親水公園までを紹介しよう。