下呂温泉でのんびり途中下車

下呂駅

純和風の下呂駅駅舎

名古屋から下呂までの特急「ワイドビューひだ」の旅。日本ラインや飛騨川の景観に大満足だったが、下呂から先も見所一杯だ。今回は、飛騨の観光の中心・高山を経て、終点富山までの旅をレポートしよう。

下呂駅を降りると駅前の小さな広場に碑が立っているが、その脇には温泉を見つけたと言われる白鷺の像もある。しかし、その前には幟を持った温泉宿出迎えのおじさんたちが並んでいる。
白鷺の像

下呂駅前にある白鷺の像


いかにも温泉地らしい光景だ。その中の一人の案内で目指す旅館へマイクロバスで向かった。飛騨川を渡る下呂大橋からは河原で温泉に浸かっている人々の姿が見える。名物の野天風呂だ。

いよいよ、特急ひだで高山へ

高山を出発
高山駅に停車中の「ひだ」。ここから富山方面へは乗客も多くなく、身軽な3両編成となってローカル色が強まる
温泉に浸かってのんびりした翌日、特急「ワイドビューひだ」で高山へ向かう。下呂を出ると、右にカーブしながら飛騨川を渡っていく。昨日見たような切り立った渓谷ではなく、広い河原の中をゆったりと流れる穏やかな表情を見せている。何回か飛騨川を渡って川が右に左にと忙しく位置を変えるが、もはや渓谷ではなく、山に囲まれた盆地のような田園地帯をのんびり流れる川に姿を変えている。

この列車は、高山までノンストップではなく、飛騨萩原、飛騨小坂(おさか)、久々野(くぐの)と10分おき位に小まめに停まっていく。特急らしい速さには欠けるが、馴染みのないローカルな駅の表情がじっくり眺められて少々得をしたような気になれるのがいい。

久しぶりに山深いところを列車はエンジンを唸らせながら走っていく。飛騨川の険しい渓谷風景も復活した。何回も飛騨川を渡るが、下を覗き込むと川は青緑の不気味な色合いを見せている。久々野の手前で飛騨川を越えるのが、下流から一緒だった飛騨川との永遠の別れとなる。

列車は、久々野を出ると、やや長いトンネルに入って、もう一山越えると高山の盆地へと下っていく。車掌が車内放送で高山の観光案内を長々と喋り終えた頃、列車はゆっくりと広々とした高山駅の構内へ滑り込む……続きは次のページで。