名古屋名物を食べて、高山本線の旅に出発


下呂駅に到着した「ひだ」号
下呂駅に到着した「ひだ」号。有名温泉地だけあって、多くの乗降客で賑わう。

名古屋駅名物、きしめんスタンド
名古屋駅名物、きしめんスタンド。いい香りについつい入ってしまう。
旅の始まりは名古屋駅である。お昼の発車まで少々時間があるので、11番線ホーム南端にある名古屋名物きしめんの立食コーナーで腹ごしらえをしておこう。平べったいパスタのようなうどんのきしめんは、汁の味とともに大変美味しい。ひさしぶりに故郷の駅に降り立って名物の味を堪能した頃、轟音と油の臭いを伴ってディーゼルカー「ひだ」が入線してきた。

ひだ車内
ひだ車内。普通の座席(左)とバリアフリーの座席(右)には段差がある
特急「ひだ」には、ワイドビューという枕詞がついている。沿線の車窓を堪能できるよう座席は一段高いところにある。そのため車両の真ん中を貫く通路とは段差が出来てしまう。言ってみればバリアフリーではない。したがって、ドア付近には車椅子専用の座席が他の座席とは一段低い位置に設けられていて、誰でも列車に乗れるよう配慮がなされている。

名古屋駅11番ホームの「ひだ」発車案内。いよいよ出発だ。
名古屋駅ホームの「ひだ」発車案内
週末だったので、ほぼ満員の乗客を乗せた列車は、定時に名古屋をスタートする。変わったことに座席は後ろ向きになったままだ。あわてて座席の向きを進行方向に変える人もいるが、大方の人は無視したままだ。車内放送があって、次の停車駅岐阜で進行方向が変わりますとのアナウンスがある。つまり、18分後の岐阜到着で向きを変えるのが面倒なので、初めから向きを逆にしてあるというわけだ。

岐阜までは、取り立てて絶景もない。ただ、稲沢付近の貨物ヤードにたむろする貨物列車や電気機関車、ディーゼル機関車、尾張一宮(おわりいちのみや)付近での名鉄特急との出会いなど、テツならワクワクする場面に事欠かない。私にとっても、久しぶりの名古屋周辺通過なので、行きかうどの車両からも目が離せない。

木曽川の長い鉄橋を渡ると、市街地を高架で進んで岐阜に停車する。ここで進行方向が逆になり、ようやくまともな向きで車窓が眺められるようになる。来た道を少し戻って、東海道本線と分かれ、いよいよ次のページから高山本線の旅が始まる。