木村さんおすすめの路線は?
おすすめの鶴見線・海芝浦駅は「ありえない駅」 |
「やっぱり鶴見線!おすすめですねー。古い建物の国道駅とか、外へ出られない海芝浦駅とかありえないですよね?近いけど絶対行ってみる価値がありますよ。それから中央本線。私が鉄道に興味を持ったきっかけの路線でもあるんです。東京を出発した中央線は、長野を通って名古屋までつながってるって知ってびっくりだったんですよ」
鶴見線は東京からも近いがなかなか乗らない路線だし、新宿や立川あたりの中央線の終点が名古屋というのは知らない人も多いだろう。そういう「発見」を重ねていくことで、身近なところから鉄道の楽しさを見つけて欲しい、ということなのだ。
木村さんおすすめの車両は?
木村さんおすすめの「楽しい車両」の一つ、JR四国のアンパンマン車両 |
「ダルマストーブがある列車(津軽鉄道)とかこたつ列車(秋田内陸縦貫鉄道)とか、JR四国のアンパンマン車両とか、楽しいですよ。そういう楽しい車両があるっていうこと自体知らない方も多いんじゃないでしょうか」
とのこと。なるほどその通りである。難しい車両の形式名なんかどうでもよく、要は乗っていて楽しいか楽しくないか、それだけなのだ。ただ、どこにどんな楽しい列車が走っているのかがわからないので、それさえわかれば、きっと乗ってみたくなるだろうというわけだ。
鉄道には夢があるんです
「鉄道には夢があるんです」と熱く語ってくれた 撮影=小川裕夫 |
最後に、木村さんにとっての『鉄道の魅力』を聞いた。
「鉄道には夢があるんです。東京から線路は稚内までも枕崎までも続いてるんですよ。これってすごいことじゃないですか?それと、鉄道は人間の社会と同じように思えるんです。いろんな顔の子(車両)がいたり、古くなった車両がどこかでまた走っていたり、違う会社でもちゃんと乗り換えのアナウンスがあったり、助け合って車両が乗り入れていたり。そんなところも魅力です」
鉄道には夢がある……素敵な言葉である。自分の好きなことをそんな風に素直に表現できる木村さんが、ちょっとうらやましく思えた。そして鉄道からあたたかさや優しさを感じ取る、そんなところに彼女の人柄がしのばれるようだ。
最近は全国各地でイベントなどの出演が増え、忙しくなってしまって、好きなところに好きな時に行けないのが悩みでもあるという木村さん。でも「仕事でいろいろなところに行けるんですから、ぜいたくな悩みですよね」。
一方で、忙しさに自分を見失わないよう、自分のあるべき姿を確認するための旅に出ることもあるという。
「鉄道アイドル」としてはもちろん、鉄道が好きで鉄道に癒されるそんな一人の「テツ」としても、今後の活躍から目が離せない。
【関連サイト】
■木村裕子さんオフィシャルホームページ「ゆゆ385」
■木村裕子さんブログ「鉄ヲタだって人間だぁ!」
■サンショップ大阪(木村裕子さんオフィシャルグッズ販売)
【関連ガイド記事】
■鶴見線に乗ろう!【前編】大川支線~海芝浦
■鶴見線に乗ろう!【後編】国道駅と海水浴前