2007年10月14日、鉄道博物館いよいよオープン! |
交通関係を総合的に取り扱った交通博物館とは異なり、鉄道博物館ではその名の通り「鉄道」に特化した展示内容。それでいて、展示内容を含め、すべての点においてパワーアップしていて「世界最大級」というその謳い文句にも納得です。
ガイドは10月1日に行なわれた報道公開に行ってきましたので、鉄道博物館の見どころをオープンに先がけてドーンとご紹介しましょう!
入館から退館まで「Suica」一枚で
大きな窓ガラスから光が差し込み明るいメインエントランスと入退館ゲート |
JR東日本のIC乗車券「Suica(スイカ)」を利用します。なお「Suica」ではなく、「PASMO(パスモ)」「モバイルSuica」でもOKです。
入館するには、エントランスにある電子チケット販売機で、みなさんが日頃使っているお手持ちの「Suica」等を使って電子チケットを購入。その電子チケットの情報を記録した「Suica」等を、自動改札機のような入口ゲートにタッチすることで入場できます。要するに、駅で電車に乗るのとまったく同じなわけですね。
また、入退館システム以外にも、予約が必要なアトラクション(後述)でも「Suica」等を使用するほか、館内のレストランやミュージアムショップ(売店)などでは「Suica」電子マネーが利用可能。入館から退館まで、一切現金を使うことなく過ごすこともできるのです。
なお「Suica」等をお持ちでない場合は、入館カード貸出機にて入館料を支払い入館カードを購入、退館時に有人ゲートでカードを返却する、ということになります。
館内は6つのゾーンで構成
さて、旧・交通博物館の8.5倍という広さになった鉄道博物館の館内は、大きく6つのゾーンに分かれています。そのおもなゾーンの見どころをご紹介しましょう。ヒストリーゾーン(1階)車両展示
鉄道博物館の展示車両は36両、ずらり壮観! |
もちろん様々なアトラクションもありますが、やはり「実物」「本物」に接することができるというところが、こうした博物館の真骨頂。実際にお客を乗せて走っていた車両が目の前にズラリと並ぶ姿は、それだけでも圧巻なのです。
中心には特製のターンテーブル(転車台)に乗った蒸気機関車「C57-135」が鎮座。このターンテーブルは、機関車を乗せたまま実際に回転するのですが、目の前で蒸気機関車がぐるりと360度回るというのは思いのほか迫力があります。
再現された上野駅ホームの情景 |
また、特徴的なのは「情景再現展示」と呼ばれるもの。例えば、急行電車クモハ455-1と特急電車クハ481-26の間は上野駅のプラットホームに見立てられていて、発車標や駅名標、乗車位置案内札などが再現されています。
展示車両の中に入って座席から窓の外を見ると、あたかもその当時に戻ったような感覚を味わえる、ちょっとうれしい展示方法で、私はとても気に入りました。
交通博物館時代に親しまれた0系も健在 |
なお、旧・交通博物館の建物の壁に0系と並んで張り付いていた蒸気機関車D51形(D51-426)の前頭部も健在で、こちらは博物館の外(鉄道博物館駅とメインエントランスとをつなぐプロムナードと呼ばれる通路)の壁で発見。また、茨城交通から寄贈された気動車キハ112(元国鉄キハ11-25)は、屋外の動態保存庫付近に展示されていました。
ヒストリーゾーン(2階)鉄道歴史年表
1階の展示車両を見下ろすことができるバルコニーのようになった場所。上から見る車両群もなかなかの迫力です。壁側には、鉄道の歴史を写真・模型などで知ることができる「鉄道歴史年表」の展示が。また、レストランもあります。その他のゾーンでは人気集中のあのアトラクションが登場! >>