懐かしい、駅弁立売りも再現!

鉄道博物館
駅弁立売りの貴重なお話しを聞かせてくれた片山良治さん
ヒストリーゾーンの情景再現展示では、上野駅のプラットホームが再現されていると前述しましたが、何と、ここでは駅弁の立売りも再現されるのです。

その立売りを担当されるお一人でいらっしゃるという方にお話しをお伺いできました。その方は、片山良治さん。なんと昭和34~35年に上野駅で実際に駅弁の立売りをしていた方なのだそうです。

「男性の販売員はパイレスというジュラルミン製の入れ物を肩から下げて、売り歩きました。当時の急行列車は、入線から発車まで30分。この時間が勝負です」

駅弁やお茶(当時の入れ物は陶器製)をいっぱいに入れたパイレスは相当な重さになり、重労働だったとか。だから少しでも早く弁当を売って軽くするために、お茶は後でワゴンを押してくる女性販売員から買うようにお客さんを誘導しながら要領よくやるのがコツだった、と笑っておっしゃっていました。

おべんとう~おべんとう~、と言いながら売り歩くそうなのですが、「最初の頃は、声が小さい!と先輩のおばちゃん販売員によく怒られました」。当時を懐かしみながら話す片山さんの目には、蒸気機関車が牽引する列車がずらりと並んだ上野駅の情景が、はっきりと焼きついているようでした。

鉄道博物館
鉄道博物館限定の駅弁も販売
今では窓の開かない車両が増え、乗車時間も短くなり、ホームで駅弁の立売りを見ることはほとんどありません。そんな情景そのものを保存するのも鉄道博物館の使命といえ、まったくもってふさわしい演出です。

なお、立売りで販売されるのは、「上野弁当」(1,000円)と「鉄道博物館弁当」(1,300円)で、販売時間は、毎日(11月以降は土休日のみ)11~14時。「レストラン日本食堂」では、この2種類を含めた駅弁が各種販売されます。

鉄道博物館へは「ニューシャトル」で

ニューシャトル
ニューシャトルは楽しいアクセス鉄道
鉄道博物館の最寄駅はJRの駅ではありません。JR大宮駅から埼玉高速鉄道「ニューシャトル」に乗車して1駅目の、鉄道博物館駅(2007年10月14日に駅名改称予定。10月13日までは「大成(おおなり)」駅)で下車します。

ニューシャトルは、JR大宮駅から上越新幹線の高架に張り付くように大宮駅~内宿駅を結んでいる鉄道。ただしいわゆる鉄のレールではなく、通常の鉄道車両よりもかなり小型の車両がゴムタイヤで走る、新交通システムです。

大宮駅を出るとビルの回りの高架をぐるりと半周して新幹線の高架に張り付きます。線路の高低差も大きく、浅草の「花やしき」あたりのジェットコースターに乗っているような楽しい乗り物。

大宮~鉄道博物館間はたった1駅・1.5kmで3分しかなく、ちょっともの足りないくらいです。できれば、博物館見学のついでに、内宿方面まで折返し乗車してみては。かくいう私は内宿まで往復してみました。往復45分ほどでしたが、まったく飽きませんでしたよ。



いかがでしたか?行ってみたくなりましたか?

鉄道好きなら大人も子どもも一日中いても飽きないでしょう。ただ、オープン当初は大変な混雑が予想されています。その上、館内は広いので一度で隅々まで見ることはできないかもしれません。

年会費(一般:3,000円)を払うと何度でも入館できる「Teppa倶楽部」という会員組織もあります。ぜひ何度も訪れて、鉄道博物館を味わいつくしてください!


鉄道博物館データ


鉄道博物館公式サイト

■所在地 :埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47

■開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)

■休館日 :毎週火曜日および年末年始(12/29~1/2)

■入館料 :一般:1,000円/小中高生:500円/幼児:200円

■アクセス:JR大宮駅より埼玉新都市交通ニューシャトルで「鉄道博物館」駅下車すぐ。



[関連ガイド記事]
ラストチャンス、交通博物館
2006年5月に閉館した交通博物館の記事。

「碓氷峠鉄道文化むら」へ行こう!
群馬県の横川駅近くにある鉄道テーマパークの紹介。

[関連サイト]
埼玉新都市交通 ニューシャトル
鉄道博物館へのアクセス鉄道となる新交通システム。

大宮大成鉄道村の開業について(PDFファイル)
鉄道博物館近くにオープン予定の飲食・温浴・宿泊施設。宿泊施設は北斗星の客車をイメージした建物。ジェイアール東日本都市開発が運営。
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