DMVは臨時列車&貸切バス
3名の乗務員で運行される |
団体臨時列車なので、市販の時刻表にはDMVの運転時刻は掲載されていませんが、線路上を走るDMVにはちゃんと「列車番号」も付いています。
DMV1号=9302D
DMV2号=9304D
DMV3号=9306D
千の位の「9」は臨時列車、末尾の「D」はディーゼルカーをそれぞれ表します。そういえば、たしかにこのマイクロバスのエンジンはディーゼルエンジンですね。
当然ながら、鉄道とバスでは適用される法律が異なります。鉄道車両として線路上でお客を乗せて走行するには鉄道事業法・鉄道営業法など、バスとして道路上でお客を乗せて走行するには道路交通法・道路運送法・道路運送車両法など、という具合。
これらの法律をクリアしなければお客を乗せて走ることはできません。DMVは、道路を走るために車検だって、緑ナンバーだって取得しているのです。
DMVに乗るには?
DMVの試験的営業運行は旅行商品。事前予約が必要 |
DMVの試験的営業運行は臨時列車&貸切バスによる「旅行商品(募集型企画旅行)」として実施されています。このため、試乗の際は通常の切符を購入するのではなく、ツアーに申込むことになるわけです。
旅行代金は大人1,500円(小人1,000円)、定員は1便あたり12名で、満席になり次第締め切られます。
試験的営業運行は2007年4月から始まりました。9月以降の運転日は土日祝日で、現在のところ11月11日までの運行が予定されています(10月からは道路走行ルートが変更になります)。
JR北海道のホームページによると9月中は満席とありますが、先日問合せてみたところ、キャンセルが若干出ているとのこと。また、10月以降は、まだ余裕があるということでした。乗車をお考えの方は、まず電話にて問合せてみることをおすすめします。
申込みからDMV乗車まで
申込みから乗車までの流れは次のようになります。(1)空席確認&申込み
JR北海道のホームページにある申込みフォームまたは電話で申込みます。
※フォームの場合は、申込みの便がとれたか回答がきます。
(2)代金支払い&クーポン券等受取り
予約ができたら、3日以内に引取箇所へ行き、代金と引き換えにクーポン券等を受取ります。
ただし引取箇所は、北海道内のおもな駅、またはJR北海道の旅行センター(ツインクルプラザ・JR北海道プラザ)に限られます。
道外在住者の場合、直接引取が可能なのは、東京・大阪・仙台の3ヶ所にあるJR北海道プラザですが、そこまで行くのが不可能な場合には郵送もしてくれます(ただし送料800円は申込者負担)。
郵送希望時の支払い方法は、「クレジットカード」か「銀行振込(手数料は申込者負担)」です。カードの場合はその場で決済確認を取り翌営業日以降発送、銀行振込の場合は振込確認後に発送、ということです。
(3)乗車当日
乗車箇所(網走駅または浜小清水駅)に行き、添乗員に「バウチャー券」(DMV乗車用引換券)を呈示し、乗車券を2枚受け取ります。
ガイドが乗車したDMV2号の場合、1枚は「乗車票(乗車券)」と書かれた鉄道部分(浜小清水→藻琴)の乗車券、もう1枚は「バウチャー券(乗車用)」と書かれたバス部分(藻琴駅→浜小清水)の乗車券です。
なお、これら2枚の乗車券は、添乗員が乗車後に「無効印」を捺してくれますので、記念に持ち帰ることができます。
DMVは指定席ではありません。自由席で着席は先着順になりますので、座席位置の希望がある場合、一番最初に乗り込む以外に方法はありません。といっても、特に一列に並んで待つように指示があるわけでもありませんので、確実とは言えませんが……。
なお、DMV内部の簡易見取図と車内の画像を掲載しましたので、参考にしてみてくださいね。
青いシートのDMV車内(見取図にある座席番号は実際にはありません) |
さてこのDMV、ガイドは7月末に乗ってきました。
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