桜と列車。鉄道旅行ならそのどちらも一度に見たいですよね。今回は、各地の有名定番列車お花見スポットから、厳選した4ヶ所をご紹介。車窓から眺め、列車から降りて今度は外から眺める。そんな「1回で2度おいしい」春の鉄道旅行へ。

鉄道の栄枯盛衰に思いを馳せて
JR御殿場線・山北駅付近

山北駅付近の桜
御殿場線山北駅付近にある桜のトンネル
東海道本線の国府津~沼津を結ぶJR御殿場線。山北駅の北側にある切り通しの両側の土手に、線路に覆いかぶさるような130本のソメイヨシノによる、桜のトンネルがあります。

御殿場線は、当初東海道本線として開通した路線。しかし、御殿場に向かって富士山麓を登る急勾配には蒸気機関車1両では力不足で、列車の後部に「補機」と呼ばれる後押し役の蒸気機関車を連結しなければならないほどの、大変な難所となっていました。

こうした時間も手間もかかる勾配区間を解消するため、1934(昭和9)年に熱海~函南間の丹那トンネルが開通、東海道本線は現在のルートに変更となり、それまでの山越えルートである国府津~沼津間は御殿場線となったのです。

山北鉄道公園
山北駅近くに保存されている蒸気機関車D52
当時の山北駅には、山越えを支える蒸気機関車たちの基地となる山北機関区があり、構内には巨大な機関庫も設置されていました。残念ながら現在それらは残っていませんが、駅のすぐ横にある山北町鉄道公園には、御殿場線を走った最後の蒸気機関車「D52 70」が保存されています。

そんな苦難の鉄道の歴史に思いを馳せながら眺める列車と桜。その美しさが心にしみます。



JR御殿場線・山北駅
神奈川県足柄上郡山北町山北(Yahoo!地図情報

山北駅
栄光の路線を桜並木が優しく包む
[関連サイト]
■鉄道の町「山北物語」(山北町)
山北駅と御殿場線の歴史が、当時の貴重な写真をまじえてとても詳しく解説されています。山北を訪れる際には必読の内容です。

■やまきた桜まつり(山北町)
山北駅周辺で開催。2007(平成19)年は3月24日(土)~4月7日(土)。


続いては、鉄道の原風景が広がる静岡県のあの鉄道です。>>