予約のない方は降りられません
竜飛海底駅(たっぴかいてい・JR津軽海峡線)
竜飛は本州にあるがJR北海道が管理する |
世界的にも珍しい海底駅ですが、工事中は「定点」と呼ばれるトンネル工事の拠点でした。そもそも観光のために設置されたわけではなく、緊急時の避難施設というのがこの駅の現在の役割。普通の駅のように乗降できるわけではなく、あらかじめ見学コースの予約をし、指定された列車に乗らなければ下車することはできません。見学列車が海底駅に停車すると、指定の号車のドア1ヶ所だけが手動で開閉されて乗降します。
緊急時に備えて長いベンチやトイレが設置される |
見学コースでは、斜坑に設置されたケーブルカーで地上へ出、青函トンネル記念館や竜飛岬を見学してからまた地下へ戻り、海底駅から列車に乗るというもの。なお、北海道新幹線工事にともない、いずれ見学コースは廃止される可能性もあるとか(吉岡海底駅の見学は2006年8月で休止されています)。
世紀の大事業と言われた青函トンネル。一度降りてみる価値はあるでしょう。体験したい方はお早めに。
※見学コースは通年ではなく、見学できる期間が決められていますのでご注意ください(2006年は11月10日まで)。
■所在地:青森県東津軽郡外ヶ浜町
■地 図:Yahoo!地図情報
日本一、足腰が鍛えられる駅
土合駅(どあい・JR上越線)
長い階段を見上げても頂上は見えない |
そんなすさまじい高低差にもかかわらず、地上とホームとを行き来するにはその階段を利用する以外にありません。このため、時刻表の欄外には「土合駅は改札から下りホームまで約10分かかります」という注意書きが。ただしこれは階段を下る場合ですから、上るのはもっとかかります。
階段横にはエスカレーターを設置するためと思われるスペースがあるのですが、普段は乗降客も少ない無人駅ですから、もはや実際に設置されることはないでしょう。5段ごとに踊り場が設けられ、階段には段数がふってあります。ほぼ中間地点の265段目にはベンチが……
谷川岳登山の入口駅として夏は登山客が訪れますが、山を登る前にまずこの階段を登らなければならないわけですね。
■所在地:群馬県利根郡みなかみ町
■地 図:Yahoo!地図情報