気動車の形式
カタカナと数字2ケタまたは3ケタの組み合わせで表します。気動車の標記例(キハ58-1524) |
- キ:ディーゼルエンジンを動力とする車両(運転室の有無は区別しない)
- キク:エンジンはないが運転室がついている車両
- キサ:エンジンも運転室もついていない車両
気動車の標記例(キハ40-788) |
- ロ:グリーン車
- ハ:普通座席車
- シ:食堂車
(3)数字(3ケタまたは2ケタ)
- 百の位(3ケタの場合のみ)=機関を表す 1~2:ディーゼル機関
- 十の位(3ケタの場合)=用途を表す 0~2:通勤型・一般型/5~7:急行型/8:特急型/9:試作型
- 十の位(2ケタの場合)=用途等を表す 0:機械式または電気式/1:小断面車体/2:標準断面車体/3:通勤型 4:近郊型/5:2個エンジン付き/6・7:大出力エンジン付き 8:特急型/9:試作型
- 一の位(2ケタの場合のみ)=運転台のタイプ 0~4:両運転台(1車両の両端に運転台があるもの) 5~9:片運転台(1車両の片側にだけ運転台があるもの)
※カタカナと数字の組み合わせ例
- キハ40:普通座席車(近郊型・両運転台)
- キハ58:普通座席車(2個エンジン付・片運転台)
- キハ120:普通座席車(通勤型)
- キロ282:グリーン車(特急型)
- キロハ186:グリーン車・普通座席車(特急型)
- キサロハ182:エンジンのないグリーン車・普通座席車(特急型)
客車の形式
カタカナと数字2ケタの組み合わせで表します。客車の標記例(スハフ14-505) |
- コ:22.5トン未満
- ホ:22.5トン以上~27.5トン未満
- ナ:27.5トン以上~32.5トン未満
- オ:32.5トン以上~37.5トン未満
- ス:37.5トン以上~42.5トン未満
- マ:42.5トン以上~47.5トン未満
- カ:47.5トン以上
オハネフ25-150 |
- ロ:グリーン車
- ハ:普通座席車
- ロネ:A寝台車
- ハネ:B寝台車
- シ:食堂車
- ニ:荷物車
- フ:緩急車(車掌室がある車両)
(3)数字(2ケタ)
- 十の位=タイプを表す 1:軽量客車/2:固定編成客車(寝台特急用車両など)/3~5:一般型客車 6:鋼体化客車/7:戦災復旧車/8:和式客車/9:特殊客車
※カタカナと数字の組み合わせ例
- オハ14:普通座席車(32.5トン以上~37.5トン未満・軽量客車)
- スシ24:食堂車(37.5トン以上~42.5トン未満・寝台特急用)
- カニ24:荷物車(47.5トン以上・寝台特急用)※この車両は電源車とも呼ばれます。
- マシE26:食堂車(42.5トン以上~47.5トン未満・寝台特急カシオペア用)
- オハネ15:B寝台車(32.5トン以上~37.5トン未満・軽量客車)
- オロネ25:A寝台車(32.5トン以上~37.5トン未満・寝台特急用)
- スハフ42:普通座席緩急車(37.5トン以上~42.5トン未満・一般型客車)
- オハネフ24:B寝台緩急車(32.5トン以上~37.5トン未満・寝台特急用)
少し専門的な話題でしたが、せっかく鉄道に乗るのですから、列車に乗った時、車体の側面にちらっと目をやってみてくださいね。
[参考文献]
JR電車編成表 各号(ジェー・アール・アール)
JR気動車客車編成表 各号(ジェー・アール・アール)
[関連ガイド記事]
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