まだある、こんなのも「鉄道」
これまでに紹介したもののほか、鉄道事業法には「索道」というのも含まれています。「索」というのはロープのこと。すなわち、鉄道でいうレールがロープになって、それにぶら下がって走るものが索道ということになります。索道はさらに「普通索道」と「特殊索道」に分けられます。白馬ジャンプ台リフト(長野県) |
扉を有する閉鎖式の搬器を使用して旅客又は旅客及び貨物を運送する索道。
(例)ロープウェイ、ゴンドラリフトなど
■特殊索道
外部に開放された座席で構成されるいす式の搬器を使用して旅客を運送する索道。
(例)夏山リフト、スキーリフト、Tバーリフトなど
全国にあるスキー場のリフトも、国土交通省鉄道局が監修する「鉄道要覧」という冊子にすべて掲載されています。スキーに行ってリフトに乗っても、法律上は「鉄道旅行」だと言ってもよいわけですね(旅行かどうかは微妙ですが)。ただし、今鉄道に乗っている、という実感はなかなかわいてきませんが……
いかがでしたか?ひとくちに「鉄道」といっても、実に様々な種類があることがおわかりいただけたでしょうか。「日本の鉄道の全部に乗るぞ!」なんて軽々しく宣言してしまったら実際は大変なことになりますね。もちろん、これらはあくまでも法律上の規定ですから、旅行するだけなら特別な意味を持たないでしょうけれど。
これらの鉄道は、大型の時刻表であればすべて掲載されています。こんな乗り物もあるんだ、と想像するだけでも楽しくなりませんか?そして、旅先で様々な「鉄道」を見かけたら、機会があればぜひ乗ってみてくださいね。
[関連サイト]
■鉄道事業法、鉄道事業法施行規則
(電子政府の総合窓口・法令データ提供システム)