東京~大阪間、8時間18分の旅。

寝台急行銀河
出発を待つ寝台急行『銀河』
現在、寝台列車は利用者が激減し、どの列車も大変苦戦を強いられています。今年の3月、東京と九州を結ぶ寝台特急『さくら』『あさかぜ』が廃止されたばかりですが、今度は京都~南宮崎間の寝台特急『彗星』の廃止が先日発表になりました。そんな中、新幹線も走っている東京~大阪間で頑張っているのが寝台急行『銀河』で、毎日きっちり1往復が運転されています。

『銀河』の歴史は昭和24年に走り始めた東京~大阪間の急行列車にさかのぼります。その後、増便、減便、統合、運転区間変更などの紆余曲折を経た現在の『銀河』は、東京~大阪間556.4kmを8時間18分(下り列車)で結んでいます。

東海道新幹線の『のぞみ』なら、東京~新大阪間は約2時間30分。「6時間近くも余計にかかるなんて、何て遅い列車なんだ!」と単純に考えてはいけません。普通に走ったら夜中に着いてしまうので、途中で時間を調整しながら休み休み走っているため、こんなにかかるのです。

『銀河』VS『のぞみ』

ではその『銀河』と『のぞみ』をちょっと比較してみましょう。
『銀河』と『のぞみ』の比較
『銀河』と『のぞみ』の比較
目的や時間に合わせて列車を選ぼう(時刻・料金等は2005年8月現在)

運賃・料金だけで比べると『銀河』のほうが若干高いですが、『のぞみ』で行ってホテルに1泊することを考えれば、トータルでは『銀河』のほうが安くつきます。しかし何よりも、やはり『銀河』の最大の魅力は「横になって寝ている間に移動できる」ことにあるでしょう。

『のぞみ』の最終列車が出た後に発車し、翌日の始発列車よりも早く到着するので、ビジネス客の利用が多いようです。また、横になって眠れる分体力の消耗が少なく済みますので、TDLやUSJといったテーマパークを一日中楽しみたい家族連れなども多く利用するとか。この時期なら、高校野球を応援に行く団体客も乗車していたりしますが、甲子園球場には、第一試合開始前のちょうど良い時間帯に到着することができます。

「寝台特急」と「寝台急行」の違いって?

寝台「急行」を表す表示
今や貴重な寝台「急行」
今は特急列車が主流ですのであまり意識しませんが、本来特急とは「特別急行」の略で、文字通り「特別な」急行列車でした。運賃のほかに特急料金が必要です。一方、運賃のほかに急行料金が必要なのが急行列車で、急行料金は特急料金に比べてかなり安く設定されており、かつてはその差が列車設備やサービスの格差でもあったのですが、現在は事実上車両に格差はありません。

しかし今ではその急行列車自体ほとんど見られなくなり、臨時列車を含めても存在自体がもはや風前の灯。定期的に運転されている「寝台専用急行」はこの『銀河』だけなのです。

さて、東京駅から出発する唯一の「大阪行」となってしまった寝台急行『銀河』。昔ながらの「寝台急行」と夜行列車にぴったりの『銀河』というネーミングの組み合わせが、旅心をくすぐってやまないのです。

皆さんにも、寝台急行『銀河』の旅を体験していただきましょう!>>