SL急行で本物の「汽車旅」を満喫
C10-8号機は今年で75歳! |
この日乗った列車は、1930(昭和5)年製造の蒸気機関車「C10-8」を先頭にした計8両編成。連結されているのはいわゆる「旧型客車」と呼ばれる車両で、全て昭和10年代~20年代に製造された年代物です。国鉄末期の昭和50年代頃までは見ることができた旧型客車も、合理化や近代化で次々と姿を消してしまいましたが、SLにはやっぱり旧型客車が似合います。
扇風機が天井に残る車内 |
車両の扉は手動。降りる時は、取っ手を回して自分で開けます。今では考えられませんが、昔は走行中に開けっ放しになっているのも珍しいことではありませんでした。窓も扉も開けて走るのが、古き良き時代の汽車旅だったわけですね。
汽車は、大井川のゆったりとした河原を眺めながら、時速30~40kmくらいでのんびり走ります。途中、線路脇の国道を走るクルマにどんどん追い越されますが、もうそんなことは問題ではありません。反対に、そんなに急いでどこへ行く、と気持ちまでゆったりしてくるから不思議です。
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