暮らしの法律/よくわかる法律・裁判関連情報

あなたの会社は大丈夫?サービス残業(2ページ目)

社員に就業時間後もタダ働きさせる「サービス残業」。実は会社の違法行為です。あなたの会社は大丈夫ですか?

執筆者:元榮 太一郎


サービス残業が判明したら?


それでは、サービス残業が判明したらどうすればよいでしょうか?
サービス残業!
ん?サービス残業かも?心あたりがあったらまずは専門家に相談してみましょう!


サービス残業は不払い労働を強制するものなので、労働基準法に違反する違法行為といえます。したがって、不払い労働にあたる時間分の未払い賃金については、会社にたいして賃金を請求することができます。

ですから、勇気を出して請求してみることもよいでしょう。それでも会社が支払わない場合には、労働基準監督署に申告して、未払い賃金を支払わせるように行政指導を求めることも考えられます。その準備のためにも、自分で毎日の出退勤時間、残業時間数、業務内容などをメモしておくことも有益です。

とはいえ、自分で対応することに不安を覚える方も多いでしょうから、弁護士などの専門家や労務をあつかっている公的機関にまず相談してみましょう。

未払い残業代の計算方法は?


労働基準法によって、残業をした労働者に対して、通常の賃金ではなく、割増賃金を支払うことが義務づけられています。以下が参考になるので、押さえておきましょう。

割増賃金の計算方法
  • 労働時間外で働いた場合の割増貸金=算定基礎×1.25×(時間外となる時間数)
  • 時間外労働が深夜に及んだ場合の割増賃金=算定基礎×1.50×(対象となる時間数)
  • 休日に働いた場合の割増賃金=算定基礎×1.35×(対象となる時間数)
  • 休日労働が深夜に及んだ時=算定基礎×1.60×(対象となる時間数)
※深夜とは、22時から翌5時の時間帯をいいます。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます