5月に記事で紹介させていただいた「nero7」が、バージョンアップしました。nero7の使い方を紹介しましょうといいながら、バージョンアップしてしまいました。そこで、さっそく新バージョンを、発売前に覗いてみました。
多彩なマルチタレント
▲「nero8」のパッケージショット |
(株)Neroのデジタルメディア統合ソフト「nero」の最新バージョン「nero8」がリリースされます。パソコン歴の長いユーザーにとっては、neroはライティングソフトの代名詞でしたが、現在では、デジタル化されたさまざまなメディアデータを扱う、「デジタルメディア統合ソフトウェア」として注目されています。
たとえば、映像、写真、音楽といったデジタルコンテンツの再生や編集、各種メディアへの書き込みに対応し、オーサリングソフトとしての機能も充実しています。さらに、YouTubeなどのオンラインコミュニティと連携し、編集したムービーなどをアップロードできました。
しかも、オーサリングしたデータをDVD-Videoとして出力することはもちろん、DVDメディアへのデータのバックアップや、破損したディスクからデータを救出する機能を搭載するなど、ライティング機能だけでなく、トータルなファイル管理ツールとしても優れています。
「デジタルメディア統合ソフトウェア」というカテゴリーは耳慣れない言葉ですが、「デジタルメディアを統合するってこうゆうことか」と納得できる機能を備えています。
●で、どんなソフトなの?
デジタルメディアを統合するといわれてもピンときませんよね。しかも、neroは20以上ものツールから構成されているので、neroはこんなソフトだというもの難しいため、なかなかneroの「顔」が見えないのも事実。
そこで、nero8の特徴をグルーピングしてみました。
- デジタルメディアの作成と編集
- データの変換と共有
- リッピングと書き込み
- バックアップとデータ保護
- ホームエンターテインメント
それでも、5種類ものグループが出来上がってしまいました。それぞれ1つずつが1つのソフトウェアとして市販されていると考えてください。要するに、neroは5つのジャンルのソフトが1つにまとめられているともいえるかもしれませんね。
それぞれの特徴を、もう少しビデオ編集という側面から見てみましょう。次の表をご覧下さい。
デジタルメディアの作成と編集 |
・HDV、AVCHDなどハイビジョン規格に対応し、AVCHDの再生/編集にも完全対応。AVCHD形式での書き込みも可能。 ・BDAVオーサリングに対応し、HD画質のままBlu-rayディスクに記録できる。 ・オリジナルなDVDビデオ用のメニュー作成が可能。 ・デジタル写真から動きのあるスライドショーを作成する。 ・オーディオデータの本格的な編集が可能。 |
データの変換と共有 |
・編集したムービーを、iPodやPSP、携帯電話で利用できる形式に変換可能。 (MEPG-4、H.264、3GPPなどで出力できる) ・オーディオファイルも、目的に応じたファイル形式に変換できる。 ・作成したムービーを、YouTube、My Neroなどのオンラインコミュニティにアップロードできる。 |
リッピングと書き込み |
・コピープロテクトされていないCDやDVDから、オーディオや映像データをハードディスクに取り込める。取り込んだいえぞうは、ビデオ編集ができる。 ・ワンクリックでディスクコピーができるので、自作のDVD-Videoの複製も簡単。 ・ビデオ、オーディオ、写真を、CD、DVDをはじめ、Blu-ray、HD DVDに書き込み可能。 |
バックアップとデータ保護 |
・ハードディスク上の動画データ、オーディオデータをはじめ、さまざまなデータファイルを、CDやDVD、Blu-ray、HD DVDなどのメディアに記録可能。 ・バックアップデータにパスワード設定や暗号化することにより、データを保護できる。 |
ホームエンターテインメント |
・ネットワーク上のXbox360やPS3といったUPnP対応デバイスを利用し、PC上のムービーや写真、オーディオデータをテレビで再生できる。 ・テレビでの再生では、1080pのハイビジョン映像のまま再生可能。 ・PCをハードディスクレコーダーとして利用可能。 |
いかがですか? 「統合」という意味が少しは理解していただけたでしょうか。まさに、多彩な「マルチタレント」ですね。