初日の出を撮影したいというとき、なにか注意することってあるのかなぁ? お正月が近いとそうしたことを思いますよね。そこで、今回は日の出などを撮るときのポイントについて解説しました。
ポイントは日の出前
▲いわき市久ノ浜で撮影した初日の出。この年はあいにく雲があったが、それでもなんとか日の出をGet。ホワイトバランスはオートで撮影。テトラポットを左寄りに配し、その端あたりから昇るようにフレーミングしてみた。 |
初日の出に限らず、日の出の撮影でもっとも重要なのは、日の出前に必要なセッティングを済ませておくことです。
たとえば、海で初日の出を撮る場合は、岩礁などがあれば、岩礁のどのあたりから太陽が昇ってくると構図的に決まるのかなどを考え、日の出前にカメラをセットしておきます。
できれば、ビデオ三脚を利用した撮影が必須ですが、三脚を利用しない場合は、どの位置で撮影をするのかを決めておきましょう。
右の例でも、三脚を使わずに撮影しています。その理由は、後半で説明しています。
構図のポイント
といっても、海だからといって必ず岩礁があるわけでもないし、町中や山岳での初日の出撮影にチャレンジすることだってありますよね。では、こうした場合での注意はというと、それは構図にあります。
海での初日の出や夕日の撮影は、いわゆる「水平割り」と呼ばれる構図になるのですが、ポイントは水平線の位置。最も多いのが、フレームの中心に水平線のある構図。しかし、これではいまひとつインパクトが足りません。太陽を撮りたいのはわかるのですが、空と海があるのですから、たとえば、次のようなことをポイントに考えてください。
・太陽と海の美しさを表現したい
・太陽と空の美しさを表現したい
このどちらを選択するかによって、構図が違ってきます。撮影のテクニック的には、フレームを横に3分割し、水平線は1対2か、2対1の位置に置くと、収まりがよいといわれています。
▲水平線が画面中央にある、標準的な水平割り。 |
▲水面にポイントを置いた水平割り。 |
▲空にポイントをいた水平割り。 (撮影:島根県宍道湖の夕日) |
もちろん、この比率がベストというわけではないのですが、あくまでこれを基準として考えるとよいという目安だと考えてください。もちろん。1対9で圧倒的に海の面積を多くしてもかまわないのです。
ただ、海を見せたいのか、空を見せたいのかというテーマを見せる場合、3分割だとテーマが伝わりやすいということを理解して頂ければよいのです。
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