DVカメラで撮影した映像をDVD-Videoにしたい。最近ではごく普通の要求になってきたのですが、これを簡単にできるかというと、結構面倒だったりします。しかし、家庭用DVDビデオレコーダーがあり、IEEE1394端子があれば、とても簡単にDVD-Videoが作れるのです。
DVDビデオレコーダでダビング
東芝「RD-XS53」 |
DVDビデオレコーダも、高機能な製品が低価格で購入できるようになり、家庭への普及も加速度的に増えているようです。といっても、DVDビデオレコーダでのビデオ編集は、お世辞にも使いやすいとはいえません。しかし、ことDVカメラからの映像を取り込み、それをDVD-Videoにするというダビング作業においては、使いやすさは抜群です。
ここで、筆者宅で利用している東芝の「RD-XS53」というHDD&DVDビデオレコーダを利用しての、DVカメラからのダビング操作を見てみましょう。特定の機種での操作になりますが、DV端子を備えたDVDレコーダであれば、基本的にはどの製品も操作に大きな違いはありません。
なお、東芝の「RD-XS53」では、DVカメラからの映像ダビングを、「DV連動録画」と呼んでいます。
●DVカメラと接続する |
最初に、DVカメラとDVDビデオレコーダを接続します。それぞれのDV端子どおしを、IEEE1394ケーブルで接続しますが、このとき、DV端子のタイプに注意してください。DV端子には、6ピンと4ピンのタイプがあり、ほとんどの場合、DVカメラもDVDレコーダも4ピンを利用しているようです。したがって、ケーブルも4ピン-4ピンのタイプを利用してください。
なお、DV端子のほかに、アナログの入力端子が備えられていれば、VHSビデオデッキやHi8カメラなどを接続し、アナログの映像をダビングすることも可能です。本記事でも紹介しているので(ここ)、参照してください。
DVカメラとDVDビデオレコーダを、IEEE1394ケーブルで接続する |
▲これが双方4ピンのIEEE1394ケーブル |
▲DVカメラのDV端子 |
▲HDD&DVDレコーダのDV端子。アナログ端子には、VHSビデオデッキなどが接続できる。 |
●DV端子とIEEE1394
デジタルビデオカメラなどで利用されている出力用端子は、「DV端子」や「IEEE1394」、「FireWire」、あるいは「i.LINK」などという名称で呼ばれています。これは、どれも同じものを指しています。 元々、アップル社によって高速なインタフェースとして開発されたのが「FireWire」です。「IEEE1394」は、これをIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers:電気電子学会)によって規格化されたものです。 |