安心して水を飲むには?

水
蛇口から出る水はそのまま飲んで大丈夫?
ガイド:
では水道水をそのまま飲んでも全く問題がないということですね。

安井氏:
はい、その通りです。でも一つだけ懸念されることは、水道管から蛇口までの間の問題があります。

水道管には水道水同様、厳しい安全基準が設けられています。ですので戸建てにお住まいで、水道管から直接水を引いているという場合は何の心配もないでしょう。

ただ集合住宅の場合、水道管より先の各戸に繋がるまでの部分は建物の持主の管理下にありますので、ここから先はある程度自己責任ということになります。昔の管理の酷いビルやマンションなどは屋上の貯水タンクの清掃を怠り、水道水が不衛生になるということも実際ありました。現在はそこまでひどいことはまずないでしょうけれど、配管が老朽化して水道水に赤サビが混じって出てしまったり、という問題はあるでしょう。

ガイド:
集合住宅ではそのまま飲むのは危ない、ということになりますか?

安井氏:
いえ、危ないというほどのことはないですよ。健康に害がある心配はありません。

ただどうしてもそのままではなんとなく心配とか、味が気に入らない、ということであれば、中空糸タイプのような簡単な浄水器を付けて濁りだけ除去すると良いと思います。

ガイド:
最近は活性炭フィルターを利用したポット型の浄水器なども人気があるようですが。

安井氏:
活性炭を利用した物は、水の味は確実に美味しくなると思います。活性炭が塩素を吸着してくれますから。

但し、塩素を吸着してしまうということは滅菌効果が薄れるということですから、雑菌の繁殖は起きやすくなります。一番心配なのは、活性炭自体に雑菌が繁殖してしまうこと。きちんと使用期限を守ったり、衛生的に管理していないと逆に健康を害する心配がありますので、そこは気を付けた方が良いですね。

水道水を一度沸騰させるという方法も、同様に味は美味しくなりますが、塩素がとんでしまう分雑菌が繁殖しやすくなるというリスクがありますので気を付けて下さい。

ガイド:
なるほどそうなんですね。勉強になりました。
私自身は集合住宅に住んでいて、今まで水道の蛇口に簡易的に取り付ける中空糸タイプの浄水器しか使用してなかったのですが、正直言ってなんとなく水に対する不安がありました。でもこれからは安心して水道水を飲むことができそうです。




水は私たちが生きていくために必用不可欠な大切なものです。
でもその本質を知ることなく、なんとなく安心とか、なんとなく体に良さそう、といったことで「水を買う」という選択をしてしまっていたのかもしれません。

嗜好品として楽しむためのミネラルウォーターを除き、あえて日常的に飲用する水を買うことをしなければ、当然ながら節約にもなりますし、環境負荷も減らすことができます。


後編では、実際に東京の水を作っている浄水場を見学し、水道水の安全を目で見て確かめてきました。合わせてご覧ください。
これでもまだ水を買い続けますか?【後篇】


【関連リンク】
市民のための環境学ガイド(安井氏のホームページ)