覗き見は楽しい。だが、相手がそれに気づいたとき、事態は急変する!

映画『ディスタービア』

『ディスタービア』<br>(c) 2007 Dream Works LLC and Cold Spring Pictures. All rights reserved.
『ディスタービア』
(c) 2007 Dream Works LLC and Cold Spring Pictures. All rights reserved.
全米で3週連続第1位を記録した映画『ディスタービア』は、日常に起こりうる恐怖の物語です。この映画で、『隣人』というものをあらためて考えてみることができるはずです。

人は誰でも「覗き見~のぞきみ」をすることがあります。たとえば、電車内で隣の人が読んでいる新聞やマンガに思わず引き込まれたり、化粧をしている女性を横目で見たり、スーパーで他の人のカゴの中を見たり。少しだけふたの開いた箱があれば何が入っているか、ちょっと覗いて見てみるかもしれないし、ものかげから人声がすれば誰だろう? と顔を出すでしょう。

つまり、ちょっとした覗き見は日常的な行為だといえます。誰でも誰かに覗かれているかもしれないということでもあります。自分が覗かれる立場と、覗く立場であったときの両方からの危険を考えておく必要があるといえるでしょう。この映画では、どちらの立場からも考えることができます。「覗くこと」は快感だとしても、「覗かれること」は不快感に違いありません。

情熱を持って「覗く」という行動、つまり他人の秘密を覗き見るという明らかな行動に移ったとき、それは「非日常」になります。非日常的な行動は刺激的であり、人は刺激のあるものに惹かれます。家庭や個人の秘密、多くは他人の知られたくない、もしくは知られることを前提としていない行動であり、他人の目を意識していない行動は無防備です。

誰かに覗き見られていると知ったとき、人は驚愕し、怒り、恐れるでしょう。それが、絶対に他人に知られてはならないような秘密であったなら? あるいは、全力で阻止しようと、通常では考えられないような行動に出るかもしれません。覗きは危険を招くのです。もし、覗きをしようと思う人がいたら、「深入りはやめておけ! 殺されたくないならば」とアドバイスしましょう。

他人のプライバシーはオイシー

隣人を覗き見<br>(c) 2007 Dream Works LLC and Cold Spring Pictures. All rights reserved.
隣人を覗き見
(c) 2007 Dream Works LLC and Cold Spring Pictures. All rights reserved.
この映画『ディスタービア』では、とんでもなく恐ろしい事件が主人公の少年・ケールを待っていました。ケールは、ちょっとした出来事から、警察からの監視を受けることになり、自宅から30メートル以内にしかいてはいけないように足首にGPS機能のついた監視ベルトを装着させられます。自宅軟禁の状態の中で、ケールがハマってしまったのが隣人の覗き見だったのです。

自宅で何気なく窓を開け放していたり、カーテンやブラインドを考えもなく中途半端にしたままでいると、もしかすると自分が気づかない思いもよらない角度から、隣人が覗き見しているかも知れません。

『窓の外には他人の目がある』という意識を持って、慎重に警戒するようにしましょう。たとえ家の中にいようとも、「誰かに見られているかもしれないという意識が必要」なのです。少なくとも、ドアや窓の外からの視線を遮断しなくてはなりません。

他人のプライバシーは、好奇心をくすぐるやみつきになるようなものかもしれません。他人の秘密を知ってしまったという、ある種の快感をともなうものでしょう。映画の中で、ヒロインの女子高生・アシュリーが近隣の覗きをして思わず口にする、「That's creepy!」というセリフ、「ゾクゾクする」「ワクワクする」といった感覚はとても正直なものだと思われます。

しかし、元々が他人の踏み込んではならない領域です。自制心を持って、それ以上の行動は避けたほうが無難です。好奇心にかられて、覗くことにハマってしまうと、大変なことに巻き込まれてしまうおそれがあります。ケールやアシュリー、ロニーのように。「他人の“秘密”は、知った者の命も危うくする」ことを忘れてはいけません。


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