ストーカーの対策/ストーカーの対策

もう、後ろを振り返らずにはいられない! 後ろのストーカー(3ページ目)

悪いことは後ろから来る…。名前も知らない不審な人物があなたを尾行する。後ろを振り返らないと何者かにつけられていることに気がつかない。尾行を防ぐには?

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

普段、あなたはどう歩く?

普段、道を歩くときのことを考えてみましょう。ぼんやりと何も考えず、あるいはこのケースのように携帯電話で話しながら、メールをしながら歩いているでしょう。目に入っているのは足元と前方数メートルの道路だけ。せいぜい3メートルから5メートル以内です。(関連ガイド記事「ちょっと待て!歩行中の携帯電話」

車にクラクションを鳴らされる以外は、まず後ろを振り返ることはないのではないでしょうか。“ひったくり”の場合も、ほとんどが後方からの追い抜きざまに被害に遭っています。「悪いことは後ろから来ると思っているべき」なのに、ほとんどの人は「後ろを振り返っていない」のです。

前方からならまだしも、後ろから来られては直前までわからないのは無理もありません。ましてやスニーカーなどの足音のしない靴であれば、最後まで気がつかないでしょう。そして彼らは気づかれないように尾行するのです。

後ろを振り返れ!

危険を回避するためには、常に自分の周囲360度の安全確認が必要なのです。人間、後ろに目は付いていませんから、後方確認は「振り返ること」しかありません。背筋を伸ばして、前方を遠くまでしっかりと見渡します。そして、ときおり、足元の安全を確認した上で後ろをさりげなく振り返ります。かなり遠くまで見渡せるはずです。

車やバイク、自転車などの接近にも早めに気づくことができますし、人が歩いていればその人との距離感もはかれるでしょう。さらに、左右の脇道があれば、そこもしっかりと見渡します。駐車場や空き地など人が潜んでいられそうな場所も見るようにします。

今日からできること

昨日まで、「道を歩くときに後ろを振り返ったことなんてなかった」という人も、今日から、ときおり後ろを振り返ることを実行しましょう。今まで見ていなかった、見えていなかったものがたくさん見えてくるはずです。

見知らぬ人物に自宅を知られてしまうことは恐ろしい…自分の身をもって知りたくなければ、ときおり後ろを振り返ることです。背後に忍び寄る不審な人物、「後ろのストーカー」が、あなたのすぐそばにいるかもしれないのですから……。


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