
仕事や家庭、自分のやりたいことがある忙しい人にとって、“わざわざ時間を作ってまで会う相手”は限られてくるもの。そんなとき、会わなくなる人は、必ずしも「苦手な人」ばかりではありません。実は、「意外な人」がその対象になることもあるのです。
捨てる人間関係には「3つの段階」がある
捨てる人間関係には、3つの段階があります。捨てる順番に並べると、次のとおりです。
(1)時間があっても、会いたいと思わなくなる相手
(2)時間がないときに、会わなくなる相手
(3)時間がないときに、会うかどうか迷う相手
厳密に言えば、「どの段階にどのタイプの人を当てはめるのか」は人によって違いますが、ここでは一般的な基準を説明していきます。
時間があっても、会いたいと思わなくなる相手
「(1)時間があっても会わなくなる相手」の対象になるのは、「自分の幸せを奪う相手」です。
例えば、次のようなことが当てはまる人です。
- 愚痴や悪口、自慢話ばかりで楽しくない会話をする人
- 時間やお金にルーズで迷惑をかけてくる人
- 利用するためだけに付き合い、大切に扱ってくれない人
- 自分のことを認めてくれない人
- 自分の幸せを喜んでくれない人(嫉妬してくる人)
- 関わると、相手の素行の悪さに巻き添えを食うことがある人
大人になれば、多くの人はある程度の分別はつくようになります。「誰とでも仲よく」なんてきれいごとにとらわれることは減り、“関わらない方がいい相手”が分かってきます。
また、精神的に自立してくるので、単に「寂しいから付き合う」なんてことは減り、「この人と一緒に過ごすくらいなら、1人でいた方がマシ」だと考える人も増えてきます。
結果、たとえ時間があっても、「残念な人と会うのはやめよう」と思うようになってくるのです。
時間がないときには、会わなくなる相手
では、「(2)時間がないときに、会わなくなる相手」は、どんな人が対象になりやすいのでしょうか。
例えば、次のような人が当てはまるでしょう。
- 一緒にいても、大して楽しくない相手
- 深いところで話がかみ合わない相手
- 互いに、人としてほれ合っていない相手
- 2人きりで会う必要性を感じない相手
こういう人は、一緒にいて不愉快な思いをするわけではないけど、“会うためにわざわざ時間を作ろうと思える相手”ではありません。
友達関係でも、わざわざ会う間柄になるために大事なのは、「互いに人としてほれ合っているかどうか」というところ。
時間が有り余って、「暇つぶし」や「寂しさを紛らわす」のが目的のときならまだしも、そうではない場合は、“何とも思わない相手”に対して、時間を作ることは減ってくるでしょう。
時間がないときに、会うかどうか迷う相手
「(3)時間がないときに、会うかどうか迷う相手」は、どちらかといえば好きな人だけど、何かしらの理由で会うことに迷ってしまう相手です。
例えば、次のような人が当てはまるでしょう。
- 長い付き合いから、“昔の自分”でいることを求めてくる相手
- 一緒にいると楽しいけど、自分を演じなくてはいけない相手
例えば、学生時代からの友達に会ったら、互いに学生の頃に戻ったような気分で会話を楽しめることがあります。
でも、人は月日と共にどんどん成長していきます。その変化に気づかず、“昔のキャラ”でいることを求めてくる相手だと、頻繁に会うのは厳しくなってきます。
思い出話に花を咲かせるのは楽しいものですが、日常的に会う関係になるには、“「今の自分」と「今の相手」との新たな関係”を築くくらいの気持ちでいた方がいいのですよね。
同じく、相手と一緒にいるときに、自分が“本当の自分とは違うキャラ”を演じてしまう場合は、いくら一緒にいて楽しく盛り上がっても、心が疲れてしまうところもあります。
大人になるにつれて、「本音で語り、心を通わせられるような、深い会話が楽しめる相手かどうか」「一緒にいて楽かどうか」は、大事なポイントになってきます。
ただし、これは相手のせいばかりではなく、“本当の自分”を見せない自分にも落ち度があることも。これからもずっと付き合っていきたいのであれば、少しずつでも“本当の自分”を見せられるようになっていくといいでしょう。
自分が「捨てられる側」になることもある
気を付けないと、私たちは人間関係を「捨てる側」ではなく、「捨てられる側」になることもあります。(1)が原因の場合は、「相手の幸せを奪わない」ことは気を付けた方がいいですが、(2)が原因の場合は、「相性の問題」であり、気にする必要がないこともあります。
(3)の場合は、日ごろから、人を表面的な部分だけで見るのではなく、“相手の本質”を見る習慣をもっておくことが大切。その上で、相手が“本当の自分”を出しやすいように、「“ありのままの相手”を受け止める姿勢」を見せられると関係は長続きしやすいでしょう。
「相手を知る」「理解する」「受け止める」という行為が、人間関係には大事なのですよね。
プライベートの人間関係は、無理に続ける必要はありません。時間も体力も限られているので、好きな人と会えばいいだけのことです。
ただ、大切な人に捨てられないためにも、“思いやり(愛)のある交流”を心がけたいものですね。







