
物価高などによって、家計を見直す瞬間を迎える人も多いでしょう。結婚や出産、転職などライフステージの変化が重なると、日々のやりくりへの影響はより大きくなります。
All About編集部は全国20~60代の200人を対象に「本気で家計を見直した瞬間」に関するアンケートを実施しました。今回はその中から、転職にともなう減収で借金寸前の危機感を覚えたものの、独自の優先順位で支出をコントロールし家計を立て直した、大阪府に住む40歳男性のエピソードを紹介します。
回答者プロフィール
・年齢:40歳
・家族構成:独身(子なし)
・世帯人数:1人
・職業:Webエンジニア
・年収:400万円
・貯蓄額:600万円
「手取りで20万円いかなかった」転職直後の減収
男性が人生で最もお金の不安を感じたのは「30歳のとき」。キャリアの転機となる転職を経験した直後のことでした。
「転職したが、月の給料が手取りで20万円いかなかったときにピンチだと感じていました」と、当時を振り返ります。
それまで想定していた水準を下回る収入となったことで、毎月の生活維持に対する現実的な危機感が一気に押し寄せてきたと言います。
「毎月の生活費が、借金をしないと乗り切れないのではないかと強い焦りを感じました」と、当時の深刻な心境を明かします。健康維持のために必要な食費だけは削りたくないと考えた男性は、それ以外のすべての支出へ目を向けることになります。
ありとあらゆる固定費をカット
口座の残高が徐々に減っていく状況に「このままでは人生が破綻する」と危機感を募らせた男性は、本気で家計を見直す決意をします。その際、闇雲に生活を切り詰めるのではなく、「食費は削らない」という自分なりのボーダーラインを決めたうえで、その他の項目を徹底的に整理するアプローチを取りました。
「健康のために食費を削るのは難しかったため、ありとあらゆる固定費を削りました。また、家計アプリを使用して家計の可視化を行い、買い物は週に1回で無駄に買い過ぎないことをルールにしました」
スマートフォンの家計アプリを使って支出の流れを厳格に可視化し、さらに店舗へ行く頻度自体を「週1回」と物理的に制限することで、ついで買いや衝動買いなどの無駄な出費を大幅に減らすことに成功したそうです。
もしもあのとき、本気で家計の見直しをしていなかったらどうなっていたか尋ねると、「おそらく、1人暮らしはできなくなったでしょうし、将来設計など立てられなかったでしょう」と男性は話します。
物価高が続いても、国任せにしない家計の安定を
危機を自力で乗り越えた経験は、現在の確固たる家計管理の基盤となっています。年収400万円に対し現在の貯蓄額は600万円に達しています。
この経験を経て、今後はどのような家計や暮らしを目指していきたいか聞くと、これからの姿勢を教えてくれました。
「物価高が続いても国任せにしない家計の安定、将来の心配のない暮らしを自分の力で目指していきます」
周囲の環境や社会情勢のせいにせず、自らのルールで支出をコントロールし、将来のリスクに備えるという、独立した大人の堅実な家計管理のリアルがうかがえます。
<調査概要>
本気で家計を見直した瞬間に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査実施期間:2026年5月27日~28日
調査対象:全国20~60代の200人(男性:50人、女性:147人、回答しない:2人、その他:1人)
※回答者のコメントは原文をベースに一部整えています。
※本記事で紹介している人物のプロフィールや数値などは、プライバシー保護のため編集部で一部改変している場合があります。






