「当分使う予定はないけれど、普通預金に置いたままではもったいない」。そんな余裕資金の預け先として、定期預金が注目されています。
最近は金利が上昇し、長期の定期預金でも以前より魅力的な金利が提示されるようになりました。一方で、10年間お金を預けることにはメリットだけでなく注意点もあります。
今回は、100万円を10年間預けた場合の利息を例に、10年定期預金のメリットや活用方法について考えてみましょう。

10年定期預金は「金利を長く固定したい人」に向いている
10年定期預金は、一度預けると満期まで契約時の金利が適用されます。最近は金利が上昇していることもあり、「今の金利を長期間確保したい」と考える人に向いている商品です。
一方で、途中で自由に引き出しにくいため、生活費や急な出費に備えるお金ではなく、当面使う予定のない余裕資金で利用するのが基本です。
例えば、
・老後資金の一部
・将来のリフォーム資金
・10年後の住宅購入・住み替え資金
など、長期間使う予定のないお金の預け先として活用できます。
100万円を10年間預けると利息はいくら?
現在、10年ものの定期預金で魅力的な金利を提示している3つの銀行を例に、100万円を預けた場合の「税引き後の受取利息」を比較してみましょう(※金利は全て2026年7月時点のもの)。
●SBJ銀行
長期間お金を預ける代わりに、高い金利が設定されているのが特徴です。なお、「ミリオくん」シリーズは1~10年ものまで各期間100万円ずつ預け入れが可能です。
【ミリオくん10】
・金利:年1.35%(2026年7月時点)
・利息計算:単利
・預入期間:10年
・預入金額:100万円まで
・10年後の受取利息(税引き後):約10万7574円
●ソニー銀行
インターネット上でいつでも手軽に手続きが完結するネット銀行です。預入限度額の制限がなく、少額からでも始めやすい利便性があります。
【円定期預金】
・金利:年1.1%(2026年7月時点)
・利息計算:単利
・預入期間:10年
・預入金額:1000円以上(1円単位)預入限度額の制限なし
・10年後の受取利息(税引き後):約8万7653円
●伊予銀行 いよぎんインターネット支店
地方銀行のインターネット専用口座です。店舗に足を運ぶ必要がなく、お預け入れ時の好金利を満期日までしっかり適用してくれます。
【インターネット支店専用定期預金】
・金利:年0.95%(2026年7月時点)
・利息計算:半年複利
・預入期間:10年
・預入金額:1万円以上1000万円未満(1円単位)
・10年後の受取利息(税引き後):約7万9216円
参照:円貨定期預金 伊予銀行
10年定期預金の注意点と活用方法
10年定期預金を利用する上で知っておきたいのは、預け入れた時点の金利が満期まで適用されることです。途中で世の中の金利が上昇しても、契約中の定期預金の金利が自動的に引き上げられることはありません。
また、途中で解約すると中途解約利率が適用されるため、当初期待していた利息より少なくなります。そのため、定期預金は使う時期ごとにお金を分けて管理することが大切です。
・普通預金:日々の生活費や、急な病気・災害などに備える緊急予備資金
・3~5年の定期預金:車検や家電の買い替え、旅行資金、教育費など数年以内に使う予定のお金
・10年定期預金:老後資金の一部や、10年以上先に予定している住み替え・リフォーム資金など
このように、使う予定の時期に応じて資金を分けておけば、急な出費があっても普通預金などで対応しやすくなります。結果として、10年定期預金を途中で解約することなく、契約時の金利を最後まで生かしやすくなるでしょう。







