ゆうちょ銀行は、一般的な銀行の普通預金にあたる「通常貯金」の金利を、2026年8月10日から「年0.4%」へ引き上げると発表しました。また、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクも、8月3日から普通預金金利を年0.4%へ引き上げます。
金利引き上げの動きは地方銀行にも広がっており、ふくおかフィナンシャルグループの4行(福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行)や西日本シティ銀行、北國銀行、北陸銀行、中国銀行、鹿児島銀行なども相次いで金利アップを発表しています。
そこで今回は、利便性の高い「ゆうちょ銀行」と、高金利が魅力の「ネット銀行」を比較し、100万円を1年間預けた場合に受け取れる利息にどれほどの差が生まれるのか見ていきましょう。

ゆうちょ銀行の通常貯金に100万円を1年預けたら?
まずは、ゆうちょ銀行の通常貯金について、金利改定によって受取利息がいくらになるのかを確認してみましょう。なお、利息には一律20.315%の税金がかかります。
【通常貯金:100万円を1年間預けた場合】
・金利年0.4%……約3188円(税引き後)
※上記は、金利・残高が1年間変わらなかった場合の単純計算です。
ネット銀行の普通預金に100万円を1年預けたら?
ゆうちょ銀行や地方銀行の年0.4%でも十分魅力的ですが、ネット銀行の中にはさらに高い金利を提供しているところもあります。
●あおぞら銀行
あおぞら銀行は、BANK口座で2026年7月1日より普通預金の金利を現在の年0.75%から年1%(100万円まで)へ引き上げます。金利改定後の金利で受取利息を計算すると以下のとおりです。なお、利息には一律20.315%の税金がかかります。
【普通預金に100万円を1年間預けた場合】
・金利年1%……約7969円(税引き後)
※上記は、金利・残高が1年間変わらなかった場合の単純計算です。
ゆうちょ銀行(通常貯金)の利息と比較すると、約2.5倍もの利息が期待できます。ただし、金利年1%が適用されるのは残高100万円以下の部分です。100万円を超えると金利は0.65%と少し低い金利が適用されます。
参照:あおぞら銀行
●島根銀行スマートフォン支店「しまホ!」
島根銀行のスマートフォン支店「しまホ!」の普通預金の金利は年0.7%です。この金利で受取利息を計算すると以下のとおりです。なお、利息には一律20.315%の税金がかかります。
【普通預金に100万円を1年間預けた場合】
・金利年0.7%……約5578円(税引き後)
※上記は、金利・残高が1年間変わらなかった場合の単純計算です。
しまホ!は、島根県の地方銀行(島根銀行)のサービスですが、スマートフォンアプリで全国どこからでも口座を開設できます。
●東京スター銀行
東京スター銀行の「スターワン円普通預金」は、給与または年金の受取口座に指定するだけで、2026年6月から年0.8%の優遇金利が適用されています。
【100万円を1年間預けた場合】
・金利年0.8%……約6375円(税引き後)
※金利と預金残高が1年間変わらなかった場合の単純計算。利息には20.315%の税金がかかります。
お勤め先に給与振込口座の変更を依頼したり、年金事務所で受取金融機関の変更手続きをしたりするだけで利用できるため、比較的ハードルは低いといえるでしょう。
さらに、2026年7月以降は、
・給与または年金の受取口座に指定
・資産運用商品を300万円以上保有
・NISA口座を保有し投資信託を購入
の3つのうち2つを満たすと、最大年1%の優遇金利が適用されます。
参照:東京スター銀行
100万円で最大約4800円の差に。「1000倍」の金利も登場
100万円を1年間預けた場合の税引き後利息を比較すると、次のようになります。
・ゆうちょ銀行(年0.4%)……約3188円
・島根銀行「しまホ!」(年0.7%)……約5578円
・東京スター銀行(年0.8%)……約6375円
・あおぞら銀行(年1%)……約7969円
ゆうちょ銀行と年1%のあおぞら銀行では、年間で約4780円もの差になります。
普通預金の金利が年0.001%だった頃は、100万円を預けても年間の利息はわずか10円程度でした。それが現在では、ゆうちょ銀行やメガバンク、地方銀行で年0.4%、あおぞら銀行などでは年1%に達しており、かつての約400倍から1000倍もの金利になっています。
普通預金は、定期預金と違っていつでも自由に引き出せるため、使い勝手のよさが大きな魅力です。生活口座とは別に、金利の高い普通預金口座に余裕資金を移しておくだけでも、必要以上に使わずに済みます。
物価上昇が続く今だからこそ、普段使いの口座と高金利の普通預金を上手に使い分けながら、お金の置き場所を工夫していきましょう。







