病気や家電の故障、車検、冠婚葬祭など、予期せぬ出費は誰にでも起こり得ます。そのため、一般的な定期預金の「一定期間引き出せない」という仕組みに不安を感じ、なかなか始められない人もいるでしょう。
しかし、まとまったお金を全て普通預金に置いたままにしていると、いつでも使える便利さゆえに、気が付けば取り崩してしまうことにもなりかねません。
今回は、「お金を貯めたいけれど、いざというときの備えも残しておきたい」という方にとって、使い勝手がよく、必要なときにお金を引き出しやすい2つの預金商品をご紹介します。

ゆうちょ銀行「定額貯金」6カ月後から1口単位で払い戻し可能
ゆうちょ銀行の「定額貯金」は、一般的な定期預金(定期貯金)とは異なり、次の3つの特徴があります。
●最初の6カ月を過ぎれば自由
預け入れから最初の6カ月間は引き出せない「据置(すえおき)期間」が設けられていますが、この半年を過ぎれば、必要な金額を1口単位で払い戻すことができます。
●「定期貯金」との違い
ゆうちょ銀行には名前の似た「定期貯金」もありますが、こちらはあらかじめ決めた期間(1年や3年など)があり、途中で解約すると、当初の金利より低い「中途解約利率」が適用されます。
●半年複利で増える
最長10年間預けることができ、預け入れから3年までは半年ごとに段階的に金利が上がる仕組みです。また、利息は利息が利息を生む「半年複利」で計算されるので、長く預けるほど効率よく増やすことができます。
【定額貯金の概要】
・預入期間:最長10年(据置期間6カ月)
・預入金額:1000円以上(1000円単位)
・金利:3年以上/年0.51%(2026年6月時点)
参照:ゆうちょ銀行「定額貯金」
SBJ銀行「ひきだし君」定期預金なのに、いつでも半分まで引き出せる
「途中でお金が必要になるかもしれない……」という方におすすめなのが、SBJ銀行の定期預金「ひきだし君」です。ひきだし君の特徴を2つ見てみましょう。
●「一部引き出し」ができる
一般的な定期預金は、お金が必要になると預金全体を一度解約しなければなりません。そのため、100万円を預けたい場合も「40万、30万、30万」などいくつかの口数に分けて契約する工夫が必要でした。しかし「ひきだし君」なら、当初預けた金額の半分(50%)までであれば、1万円以上1万円単位で必要な額を何回でも引き出すことができます。
●引き出した分の利息は?
一般的な定期預金では、途中でお金が必要になると預金全体を解約することになり、全額に低い中途解約利率が適用されます。一方、「ひきだし君」は、引き出した分だけが中途解約扱いとなり、残したお金には当初の金利がそのまま適用されます。必要な分だけ使いながら、残りのお金はしっかり増やせます。
【ひきだし君の概要】
・預入期間:1年、2年、3年、5年
・預入金額:1万円以上1000万円未満(1万円単位)
・金利:3年/年0.45%、5年/年0.50%(2026年6月時点)
参照:SBJ銀行「ひきだし君」
まとめ
普段の生活費を入れておく口座と、万が一のためのお金を置いておく口座を分けておくだけでも、必要以上に使ってしまうのを防ぎやすくなります。
ゆうちょ銀行の「定額貯金」やSBJ銀行の「ひきだし君」のように、必要なときには引き出しやすく、普通預金よりも少し有利な金利が受けられる商品を活用すれば、「貯める」と「備える」を無理なく両立できるでしょう。家計を守るための「第二の財布」として、こうした預け先を取り入れてみるのも1つの方法です。







