年金・老後のお金クリニック

65歳以上の住民税非課税ライン「155万円」は全国共通ではないのですか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、65歳以上の住民税非課税ラインと地域による違いについて解説します。専門家に質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。※サムネイル画像:PIXTA

酒井 富士子

酒井 富士子

60代の得する働き方 ガイド

ファイナンシャル・プランニング技能士

経済ジャーナリスト。株式会社回遊舎 代表取締役。上智大学新聞学科卒業後、日経ホーム出版社に入社。「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルートに入社。「赤すぐ」(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から現職。近著に『60代の得する「働き方」ガイド』がある。

...続きを読む

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、65歳以上の住民税非課税ラインと地域による違いについて解説します。専門家に質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:65歳以上の住民税非課税ライン「155万円」は全国共通ではないのですか?

「65歳以上の住民税非課税限度額として『年金収入155万円以下』がよく紹介されていますが、これは一級地の基準で、地域によって違うと聞きました。自治体独自の基準もあるのでしょうか? また、今後の税制改正によって非課税ラインが変わる可能性はありますか?」(ひかぜえさん)

65歳以上の住民税非課税ライン「155万円」は全国共通ではない?(画像:PIXTA)
65歳以上の住民税非課税ライン「155万円」は全国共通ではない?(画像:PIXTA)

A:「155万円の壁」は全国共通ではなく、地域によって異なります

おっしゃるとおり、年金収入によっては、住民税が非課税となり、税金や社会保険料の負担が軽くなる場合があります。一般に、単身者の「155万円の壁」、夫婦世帯の「211万円の壁」と呼ばれることがありますが、これは年金収入のみで生活している世帯が住民税非課税世帯に該当するかどうかの目安となる金額です。

ただし、この基準は全国共通ではありません。

東京23区や横浜市、大阪市などの大都市が該当する1級地では、単身者で年金収入155万円以下、夫婦世帯では211万円以下(世帯主)が1つの目安となります。

一方、前橋市や静岡市などが該当する2級地では、単身151万5000円以下、夫婦201万9000円以下、その他の3級地では単身148万円以下、夫婦192万8000円以下が目安とされています。

そのため、ご自身がお住まいの地域がどの区分に該当するのか確認することが大切です。

また、住民税には「所得割」と「均等割」があります。自治体によっては均等割について独自の取り扱いをしている場合もあるため、所得割が非課税でも均等割が課税されるケースがあります。

なお、令和8年度税制改正では給与所得控除の見直しが行われており、給与収入がある人については翌年度以降の住民税に影響する可能性があります。一方、年金収入のみの人については、現時点では大きな見直しは予定されていません。

住民税の非課税基準や課税方法は自治体によって異なる場合がありますので、詳しくはお住まいの自治体の税務担当窓口に確認すると安心です。

※専門家に取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます