木曽の谷には 真木茂り 諏訪の湖には 魚多し 民のかせぎも 豊かにて 五穀の実らぬ 里やある しかのみならず 桑とりて 蚕飼いの業の 打ちひらけ 細きよすがも 軽からぬ 国の命を 繋ぐなり |
食は信州にあり |
この小節では、当時の物産について、特に当時の蚕飼いの業(養蚕業)を歌っています。 国の主要な貿易の生糸(絹)は、化学繊維の発明によりすっかり廃れ、信州の主な物産は リンゴに代表される果物・高原野菜に移っています。
そこでここでは、信州の食について紹介したいと思います。紹介したいキーワードは、そば・信州の食の文化財・鯉や松茸などの特産品などです。
尋ねまほしき 薗原や 旅のやどりの 寝覚ノ床 木曽の桟 かけし世も 心してゆけ 久米路橋 くる人多き 筑摩の湯 月の名に立つ 姨捨山 しるき名所と 風雅士が 誌歌に詠みてぞ 伝えたる |
尋ねまほしき名所・旧跡 |
この小節だけは、メロディーもゆったりとしたスローなテンポに変わります。
この小節では、信州の名所が歌われていますが、ここで紹介されている場所は今ではあまり馴染みがありません。
そこでここでは、温泉も含めで現在でも訪れてみたい、景観・名所・旧跡や美術館・音楽祭などを取り上げ紹介したいと思います。
旭将軍 義仲も 仁科の五郎 信盛も 春台 太宰先生も 象山 佐久間先生も 皆此国の 人にして 文武の誉 たぐいなく 山と聳えて 世に仰ぎ 川と流れて 名は尽ず |
信州偉人伝 |
この小節では、信州の人として文武の誉れ高い四名の人があげられています。 木曽義仲や幕末に活躍した佐久間象山は知っていても、仁科五郎盛信や春台太宰につてはご存じ無いかもしれません。
そこでここでは、これらの歴史上の人物を含め、島崎藤村・「ふるさと」の高野辰之や中山晋平など信州ゆかりの人物について触れてみたいと思います。
吾妻はやとし 日本武 嘆き給いし 碓氷山 穿つ隧道 ニ十六 夢にもこゆる 汽車の道 みち一筋に 学びなば 昔の人にや 劣るべき 古来山河の 秀でたる 国は偉人の ある習い |
夢にもこゆる 汽車の道 |
最後の小節は、信越線開通と同時に夢を運んできた汽車の道にかけて、みち一筋に学ぶ尊さを歌っています。
碓氷峠を越える信越線は廃止になりましたが、信州に出入りする道は、新幹線や道路が「ながの冬期五輪」を契機に整備され、格段に便利になりました。
そこでここでは、信州の道情報…特にドライブガイドを中心に紹介したいと思います。
このような感じで、今後数回にわたり、信州の魅力を紹介したいと思います。ご期待ください。
・制作:04/01/05
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