老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、65歳以降もパートで働きながら厚生年金に加入した場合の年金額への影響についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
Q:65歳から月10万円ほどのパートで働いています。厚生年金に加入していますが、年金受給額はどのくらい増えるのでしょうか?
「65歳から月10万円ほどのパートを始めました。厚生年金にも加入しています。給料が少ないので、年金が増える額もわずかだと思いますが、実際どのくらいになるのか知りたいです」(Fさん)

A:月収10万円で厚生年金に加入して1年間働くと、年金額は年間約6600円増える見込みです
老齢厚生年金の受給額が増える額(報酬比例部分)は、次の計算式で概算できます。
平均標準報酬額×5.481÷1000×加入月数
※平均標準報酬額は、賞与を含めた年収を12で割った月額換算です。
Fさんの場合、月収10万円で12カ月加入すると、10万円×5.481÷1000×12カ月=約6577円となり、1年働くごとに年金が年間約6600円ずつ増えていく計算になります。※概算です。60歳以降の経過的加算は考慮せず。
また、65歳以降に基準日の9月1日において、厚生年金に加入して働いている場合、「在職定時改定」という制度が適用されます。毎年1回、前年9月から当年8月までの加入実績が10月分(12月受け取り分)の年金から反映される仕組みです。退職を待たなくても、働きながら毎年少しずつ年金額が増えていくのを実感できます。
この約6600円の増額は、受給開始から亡くなるまで一生涯続きます。収入が少ない場合は増加額も小さくなりますが、働く期間が長くなればその分だけ年金額は積み上がっていきます。
さらに、厚生年金に加入すると、同時に職場の健康保険(健保組合や協会けんぽ)にも加入することになります。病気やケガで働けなくなった際の傷病手当金など、国民健康保険にはない保障が受けられる点も、厚生年金加入のメリットといえるでしょう。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






