国民年金は20歳から60歳までの国民全員が入る制度

国民年金は20歳から60歳までの国民全員が強制加入の制度です。「20歳になったら国民年金」とCMで流れていますね。その言葉通りで20歳になると、国民年金の手続き書類が送付されてきます(令和元年10月以降)。
 
国民年金には、老齢基礎年金、遺族基礎年金、障害基礎年金、死亡一時金、寡婦年金など、老齢、死亡、障害に備えた年金や一時金があります。
 

厚生年金は会社員が入る制度

厚生年金適用の事業所に勤める会社員が加入するのが厚生年金です。厚生年金は加入者に年齢は関係なく、中学卒業後、正社員として(または短時間労働者でも要件を満たせば)勤務する場合15歳からでも加入することができます。また60歳過ぎても70歳までは要件を満たせば厚生年金に加入することができます。
 
厚生年金には、老齢厚生年金、遺族厚生年金、障害厚生年金、障害一時金など、同じく老齢、死亡、障害に対応した年金や一時金があります。
 
国民年金厚生年金

国民年金は20歳から60歳までの国民が強制加入の制度、厚生年金はその上乗せです。

 

20歳から60歳までは国民年金の上乗せが厚生年金

高校卒業し18歳(または中学卒業し15歳)で会社員になれば、厚生年金に加入します。そして20歳になって60歳まで会社に勤め続けている間は厚生年金加入のまま国民年金にも加入することになります。退職したら国民年金のみ加入になり、60歳を過ぎたら国民年金支払い期間と免除期間の合計が480カ月になるまで、任意で65歳まで国民年金に加入できます。
 

支払い保険料はどっちがお得?

国民年金保険料は月額1万6610円(令和3年度)です。半年払い、1年払い、2年払いもあり、割引を受けることもできます。年金保険料を支払うのが難しい場合は、免除・猶予制度があるので、一定の条件を満たせば全額免除・猶予、1/4免除、半額免除、3/4免除を受けることができます。
 
厚生年金保険料は、報酬月額に基づいて決められた標準報酬月額に基づき、計算されます。例えば報酬月額(給与+通勤費+家族手当等)20万円なら厚生年金保険料は、月額1万8300円です。一見すると国民年金保険料の月額1万6610円より高く、国民年金の方が得に感じるかもしれません。
 
では、報酬月額8万8000円(給与+通勤費+家族手当等)だったらどうでしょう。厚生年金保険料は月額8052円です。これなら国民年金保険料月額1万6610円より安いです。標準報酬月額が18万円以下だと国民年金保険料月額より安い厚生年金保険料(月額1万6470円以下)です(協会けんぽ 東京支部・令和3年)。
 
標準報酬月額が65万円なら、厚生年金保険料は月額5万9475円まで跳ね上がりますが、厚生年金に加入していると、国民年金にも同時に加入していることになるのです。標準報酬月額が高ければ高いほど、国民年金に上乗せされる厚生年金は多額になるので、損にはなりません。
 
それに標準報酬月額8万8000円なら、月額8052円(国民年金保険料は月額1万6610円)の厚生年金保険料で国民年金と厚生年金の両方が受けられるのですから、支払い保険料の割にお得と言えます。
 

もらえる年金はどっちがお得?

もらえる年金はどっちが得か?比べてみましょう。まず、老齢基礎年金(国民年金)は、480カ月国民年金保険料を全額おさめた場合、令和3年度の満額の年78万900円です。老齢厚生年金(厚生年金)なら、標準報酬月額が8万8000円(賞与無し)で年金期間480カ月の場合でも、老齢基礎年金78万900円+老齢厚生年金23万1517円=年101万2417円を受けられる計算になります。
 
また遺族基礎年金(国民年金)は配偶者が死亡して子供が18歳になった最初の3月末までしか出ません。老齢基礎年金をもらっていない夫が死亡した場合の寡婦年金は60歳から65歳までの支給です。
 
遺族厚生年金(厚生年金)は、再婚などしない限り残された配偶者(夫は55歳以上の場合)は65歳まで(夫死亡時30歳未満の子のいない妻は5年間)遺族厚生年金を受けることができます。
 
障害基礎年金(国民年金)は、重い障害(1級か2級)の場合しか支給されませんが、障害厚生年金(厚生年金)は比較的軽い3級による年金もあり、障害一時金もあります。
 
上記の結果から支払う保険料ともらえる年金を考える限り、やはり厚生年金の方が国民年金よりお得だといえるでしょう。
 
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