家計簿・家計管理

もしも「食料品消費税ゼロ」が実現したら家計はいくら助かる? 世帯別の節約額をシミュレーション

近ごろ話題となっている「食料品2年間消費税ゼロ」案。もしこれが実現したら、私たちの日々の家計は具体的にどれくらい助かるのでしょうか。最新の家計調査データをもとに、シミュレーションしてみましょう。※サムネイル画像:amanaimages

舟本 美子

舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金 ガイド

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スーパーへ行くたびに、野菜や卵など食料品の値段を見てため息をつく日が増えました。

そんな中、近ごろ話題となっているのが「食料品2年間消費税ゼロ」案です。もしこれが実現したら、私たちの日々の家計は具体的にどれくらい助かるのでしょうか。

今回は、2026年2月に発表された最新の家計調査データをもとに、世帯別に食費がどれくらい節約になるのかシミュレーションしてみましょう。

「食料品2年間消費税ゼロ」案ってどういうもの?

2026年2月現在、日本の消費税率は10%が基本ですが、日々の生活に欠かせない食料品などには8%の「軽減税率」が適用されています。しかし、相次ぐ物価高により、たとえ8%であっても家計への負担は増すばかり。

そこで、2年間に限り、生活に不可欠な食料品の税率を思い切って「ゼロ」にすることで、直接的に家計を支援しようという議論が活発になっています。

特に、収入が年金中心となるシニア世代にとって、食料品にかかる費用は家計に占める割合(エンゲル係数)が高くなりやすいため、その影響は大きいといえるでしょう。

もし食料品消費税ゼロになったら?家計シミュレーション

総務省の家計調査(※)をベースに、外食・酒類を除く食料費(以下、食費)の消費税がゼロになった場合、どの程度の節約になるかを世帯人数別に算出しました。
総務省の家計調査(単身世帯は2025年の年次、2人世帯以降は2025年12月の月次)をもとに筆者作成

総務省の家計調査(単身世帯は2025年の年次、2人世帯以降は2025年12月の月次)をもとに筆者作成

このシミュレーションから分かるのは、「食料品消費税ゼロ」になった場合のインパクトです。

例えば2人世帯の場合、1年間の食費の消費税は7万2888円にのぼります。これは同世帯の1カ月の食費(約8万2000円)に迫る金額で、もしもこれがゼロになれば年間で丸々1カ月分の食費が浮く計算になります。

この「浮いた1カ月分の食費」を他の用途に回せると考えれば、家計のゆとりが大きく広がるでしょう。

・生活環境のアップデート
省エネ性能の高いエアコンや冷蔵庫への買い替えに充てれば、将来の電気代節約にもつながります。

・心のリフレッシュ
ゆったりとした温泉旅行、または家族みんなで楽しむキャンプ用品の購入なども視野に入ります。

・日常のプチぜいたく
毎月数千円ずつ余裕が生まれることで、外食や趣味など、日常の楽しみを増やすことも現実的になります。

このように、食料品の消費税が一定期間でもゼロになることは、家計で使えるお金が確実に増え、日々の生活にも大きな影響があるといえそうです。

※総務省「家計調査」の最新公表データ(2026年2月6日公表分)を参考
単身世帯:月次データがないことと男女別の消費傾向を把握するため、2025年の年次データを使用
2人世帯以降:直近の物価状況を反映するため、2025年12月分の月次データを使用
いずれも食料費の支出から、減税対象外となる「酒類」および「外食」を除いた金額をベース

この機会に日々の買い物や外食を見直してみて

もちろん、この施策の実現には、財源の確保やシステム改修のコストなど、乗り越えるべきハードルが数多くあります。また、減税の対象品目となるのが生鮮食品のみか、それとも加工食品まで含まれるかによっても、家計へのメリットは左右されるでしょう。

それでも、もし実現すれば、スーパーで食材を賢く選び自炊を楽しむ家庭ほど、その恩恵を実感できるかもしれません。

この機会をしっかりと家計のゆとりにつなげるために、今のうちから日々の買い物の仕方や、外食の頻度を一度見直してみるのも、賢い選択ではないでしょうか。小さな行動の積み重ねこそが、不透明な時代に家計を守る確かな力になります。

こうした議論をきっかけに、私たちの暮らしに少しでもゆとりが生まれることを期待したいものです。
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