掃除を怠った加湿器を使い続けることは、家中に菌やカビをまき散らしているのと同じかもしれません。そうならないためにも、今回は「タイプ別のお手入れ方法」をご紹介します。
掃除をしない加湿器が「危険」な理由
なぜ加湿器の汚れを放置してはいけないのか? そこには大きなリスクがあるのです。加湿器のタンクやフィルターで繁殖した細菌(レジオネラ菌など)やカビが、蒸気とともに空気中に放出され、それを吸い込むことでアレルギー反応を起こす「加湿器肺炎」。重症化すると入院が必要になるケースもあります。特に免疫力の低い子どもや高齢者がいる家庭では注意が必要です。
【タイプ別】失敗しないお掃除ガイド
加湿器はその仕組みによって、汚れのたまり方とお手入れの頻度が異なります。タイプに合わせてチェックしてください。▼超音波式(最も汚れやすく、毎日のお手入れが必須)
特徴:
水を振動させて霧状にするタイプ。熱を加えないため、菌が死滅せずそのまま放出されます。
掃除方法:
[毎日]タンクの水をすべて捨て、新しい水を入れて振り洗いをする。
[週に1回]柔らかな布やスポンジで本体内部(水槽部)を優しくこすり洗い。
ポイント:
除菌剤入りの専用液や、週に一度のクエン酸水での除菌が推奨されます。
▼スチーム式(加熱式)(カビには強いが「石灰化」に注意)
特徴:
水を沸騰させて蒸気を出すタイプ。熱で菌は死滅しますが、水道水の成分が固まりやすいのが難点です。放置すると、故障の原因にもなります。
掃除方法:
[1~2週間に1回]蒸気吹出口やタンク内にこびりついた白い塊(カルシウムなど)を取り除きます。
ポイント:
取れない汚れには「クエン酸」を使いましょう。ぬるま湯にクエン酸を溶かし、1時間ほど浸け置きするだけで驚くほどツルンと落ちます。
▼気化式・ハイブリッド式(フィルターの目詰まりが命取り)
特徴:
フィルターに風を当てて加湿するタイプ。
掃除方法:
[2週間に1回]フィルターを取り出し、水洗い。水がたまるパーツの拭き掃除も必要です。
ポイント:
フィルターが黄色くなったり臭いがしたりする場合は、クエン酸水に30分~2時間浸け置きしましょう。その後、しっかりすすぐことが重要です。
▼加湿機能付き空気清浄機
忘れがちですが、加湿機能付きの空気清浄機も同様にメンテナンスする必要があります。水の入れ替え時に、タンクのすすぎ洗いや水がたまる箇所の拭き掃除を忘れずに行ってください。
「ラクしてきれい」を保つ使い方
忙しい毎日の中でこまめな掃除を続けるのは大変です。以下の3点を習慣にするだけで、大掛かりな掃除の回数を減らせます。・「水の継ぎ足し」は厳禁
水が残っていても、一度すべて捨てて新しい水に入れ替えてください。古い水は菌の温床です。
・ミネラルウォーターを使わない
「体によさそう」とミネラルウォーターや浄水器の水を入れるのは逆効果です。塩素(カルキ)が含まれる水道水の方が、菌の繁殖を抑えられます。
・使わない時は「完全乾燥」
数日使わない場合は、タンクもフィルターも完全に乾かしてください。水分が残ったまま放置することは、カビを招く最大の原因です。
ご紹介したように、加湿器は単に部屋を潤す道具ではなく、私たちの健康に直結する家電です。適切にお手入れされた加湿器は、風邪や肌の乾燥を防ぎ、結果として医療費の節約にもつながります。
「水のたまりがぬるぬるしている」「最近加湿器の効きが悪い」と感じたら、それは加湿器からのSOSサイン。ぜひ正しいお手入れ方法を覚えて、衛生的に使ってくださいね。








