
iPhoneのバッテリーは設定や使い方を少し変えるだけで持ちや劣化スピードに違いが出ると言われていますが、具体的には何をすればよいのか知らない人も多いはず。そこで本記事では、バッテリーが劣化する仕組みや、長持ちさせる方法を紹介します。
バッテリーが劣化する仕組み
iPhoneで使われている「リチウムイオンバッテリー」は、「フル充電サイクル」の回数に応じて徐々に容量の上限が減っていきます。フル充電サイクルとは「バッテリー容量の100%分を使い切り充電した回数」を指し、単純な「充電した回数」ではない点が少し複雑です。
例えば、残量100%の状態のiPhoneの場合、以下のような仕組みになります。
「残量20%まで使う」
↓
「80%まで充電する(60%の充電)」
↓
「残量50%まで使う」
↓
「90%まで充電する(40%の充電)」
この場合、充電した回数は2回ですが、充電の合計値は100%分ですので、フル充電サイクルは1回となります。iPhoneのバッテリーのパフォーマンス・耐久性は、以下のように設計されていると公表されています。
◯iPhone 14モデル以前
フル充電サイクルを500回繰り返した後も、本来の蓄電容量の80%を維持
◯iPhone 15以降のモデル
フル充電サイクルを1000回繰り返した後も、本来の蓄電容量の80%を維持
まとめると、「フル充電サイクルの回数が増える」=「バッテリーの劣化が進む」というわけです。バッテリーの劣化を防ぐなら、日常的にバッテリー消費を節約して充電サイクルを抑える意識が重要となります。
手軽にバッテリーを長持ちさせるなら「低電力モード」
バッテリーを節約する、最も手軽で効果的な方法は「低電力モード」です。難しい設定をしなくても、ワンタップでバッテリー消費を抑えられます。
■低電力モードとは
低電力モードは、iPhoneの消費電力を抑えるための機能です。オンにすると、以下のような動作に制限がかかります。
- 特定の条件下で5Gがオフになる(一部モデル)
- 自動ロック:デフォルトの「30秒」に設定
- ディスプレイの明るさ:低下
- ディスプレイのリフレッシュレートが最大60Hzに制限(一部モデル)
- ビジュアルエフェクト:一部のエフェクトをオフ
- iCloud写真:一時的に停止
- 自動ダウンロード:オフ
- メールの取得:オフ
- アプリのバックグラウンド更新:オフ
ただ、「アプリのバックグラウンド更新」や「自動ダウンロード」などの機能がオフになると、人によっては日常的に不便を感じることがあるかもしれません。利用シーンに応じて上手に使い分けるとよいでしょう。
その他のバッテリーを長持ちさせる方法
低電力モード以外にも、見直せる設定のポイントはいくつかあります。
■バッテリー充電の最適化を有効にする
iPhoneには、バッテリーの劣化を抑えるための「バッテリー充電の最適化」という機能があります。利用状況を学習し、100%充電の状態が長く続かないよう自動で調整してくれる仕組みです。
■バックグラウンド動作・位置情報を見直す
使っていないアプリが裏で動き続けると、知らないうちにバッテリーを消耗します。特に位置情報を「常に許可」にしているアプリは要注意。使用頻度の低いアプリは設定を見直すだけでも、消費電力を抑えられます。
■画面表示や通知設定を調整する
「明るさの自動調整」や「通知を必要最低限にする」なども、バッテリー消耗を減らすのに有効です。
■積極的にWi-Fiを利用する
Wi-Fi接続は、携帯電話ネットワークよりも消費電力が少ないとされています。利用できるWi-Fiがある場合は、積極的に使用するようにしましょう。
気を付けるべき使い方は?
以下のような利用方法は、バッテリーへの負荷を高めて劣化を早めてしまうので、もし当てはまるようであれば控えるようにしましょう。
- 高温・低温といった過酷な環境での使用
- 充電しながらの操作・負荷の高いアプリの使用
- バッテリー残量が0%の状態を続ける
- バッテリー残量が100%になっても充電を続ける







