毎月異なるテーマで「フェア」を開催!
2024年10月より、『スイーツのファミマ』をスローガンに掲げ、スイーツの魅力をさまざまなカテゴリで訴求してきたファミリーマート。「ココロとカラダが癒される、気分がアガる甘いモノすべて」を「ファミマのスイーツの定義」とし、チルドデザートをはじめアイス、菓子パン、焼き菓子、チルド飲料など幅広いカテゴリでスイーツを展開しています。
2025年は、毎年1月恒例の「ファミマのいちご狩り」からスタートし、毎月異なるテーマでフェアを開催。4月の「チーズスイーツだらけ!」、7月の「ソルティスイーツ」、11月の「ラムレーズン」など新しいテーマも見られ、コンビニスイーツの表現が大きく広がったように感じます。
さらに、前年の「ファミマがチョコだらけ!」フェアで好評を得て、2025年にレギュラー商品として発売した「濃厚ショコラロール」は、同年9月までの累計で725万食を超えるヒットを記録。フェアは、次なる人気商品の誕生の場としても機能しているようです。
「なが!デカ!」スイーツも話題に
また、物価高騰で節約志向が高まる中でも、「たのしいおトク」を感じてもらいたいという思いから3月に発売した「なが!デカ!」スイーツも好評でした。人気のチルドスイーツと焼き菓子をサイズアップし、ロールケーキとエクレアは長さ約27cm、フィナンシェは通常の2倍以上のサイズで販売。見た目のインパクトや食べごたえは抜群で、話題となりました。 スイーツ開発担当の杉本さんは、以下のように分析しています。
お客さまの購買傾向や「なが!デカ!」スイーツの反応を見ると、ボリュームのあるスイーツの反応が比較的よく、『サイズが大きい』『ボリュームがある』ことがお客さまに分かりやすい価値訴求になるのだと実感しました。
これをふまえ、9月以降に発売した「大きな窯出しとろけるプリン」は、約400円という価格帯にもかかわらず大変好調でした(杉本さん)
付加価値を高めた「ピエール・エルメ アンソロジー」
さらにもう一例、付加価値を高めた商品として好評だったのが、「PIERRE HERMÉ Anthology(ピエール・エルメ アンソロジー)」監修のスイーツ。「古き良き時代のパティスリーの世界観を、パティシエ ピエール・エルメが現代的に再解釈したコレクション」をコンセプトに、1月に第1弾として「マカロン サンド」と「ザ・ガトー クリーム」の2商品が発売されました。
6月には第2弾として、パッションフルーツやパイナップル、バニラの風味をいかした夏向けの3商品が登場。さらに12月9日からは第3弾として、シリーズ初のアイスを含む3品が発売されています。 物価高騰で節約志向が高まる一方、せっかくスイーツを食べるなら、「ちょっといいものを食べたい」というメリハリ消費の傾向が表れた商品だと言えそうです。
2026年は、定番商品が輝ける売り場づくりに注力
2026年のスイーツについて杉本さんは、「コンビニスイーツに対して、失敗したくないという消費者心理や、節約志向、メリハリ消費が来年も続くのでは」と予測しています。その上でファミリーマートが目指すのは、「原点回帰」。「王道スイーツのブラッシュアップを強化し、『ファミリーマートのスイーツっておいしい!』とお客さまに感じていただけるような売り場づくりをしていきたいです」と杉本さん。
2023年に誕生し、定番のパンに“生”の付加価値を加えることで人気シリーズとして定着した「生パン」のように、スイーツでも定番商品をベースに新機軸となる商品が新たに登場しそうな予感がします。













