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カスタード&ホイップの主力商品がリニューアルで絶好調!
今年、セブン-イレブンのスイーツで好調だったのは4月と9月の2回リニューアルした「たっぷりホイップのダブルシュー」です。9月実施のときは、代表的な商品である「濃厚バニラのカスタードシュー」「濃厚カスタードのエクレア」と共に、3品同時のリニューアルでした。
進化し続ける、セブンのスイーツを代表する商品
カスタードとホイップクリームがダブルで入ったシュークリームは、2016年に初登場した「ダブルクリームのカスタード&ホイップシュー」以降、セブン-イレブンのスイーツを代表する人気商品に成長しています。2017年からたびたびリニューアルを実施し、よりおいしく進化し続けた結果、2025年4月のリニューアル時には、発売から約4週間で累計販売数が500万食を突破。セブン-イレブンのカスタードとホイップクリーム使用のシュークリーム史上、歴代最高販売数を記録しました。
9月のリニューアルでは、乳原料の一部を変更。ホイップクリームをさらにミルキーで軽やかに改良し、カスタードとのコントラストが際立つ仕立てになりました。滑らかなホイップクリームをたっぷりと楽しめるのが特徴で、口どけのよいシュー生地との一体感も抜群です。
「これらリニューアル商品の押上げ効果もあり、2025年は洋菓子を中心にスイーツ全体の販売は好調に推移しています」(セブン-イレブン担当者)。さまざまな新商品が登場した中でも、定番商品の圧倒的な強さは健在だったようです。
トレンドの「TEA」をテーマにした「恋するTEA PARTY」シリーズ
近年コンビニでは、人気の素材や季節の素材などをテーマにしたフェアを定期的に開催し、話題を呼んでいます。セブン-イレブンも例外ではなく、2025年度もいくつかのフェアを実施。中でも11月に開催して好評だったのが、若年層を中心に人気が高まっている「TEA」をコンセプトにした「恋するTEA PARTY」シリーズです。
第1弾の「紅茶に恋するTEA PARTY」では、紅茶の豊かな香りとまろやかなミルクの甘さを楽しめるスイーツをテーマに、シュークリーム、ロールケーキ、どら焼き、パフェの4品を発売。
第2弾の「ほうじ茶に恋する TEA PARTY」では、秋冬シーズンに人気が高まるほうじ茶の香ばしい風味を活かしたチーズケーキ、ティラミス、パフェの3品が発売されました。
若者や女性向けのコンセプト商品が続々登場
セブン-イレブンのチルドスイーツは、基本的に流行や若者受けを狙った商品よりも、「抹茶」や「いちご」といったトレンドに左右されない不変のテーマを扱った商品が多いように筆者は分析しています。そのため、この「恋するTEA PARTY」シリーズは、セブン-イレブンとしては攻めた内容だったかもしれませんが、「TEA」のトレンドにうまくハマったことや、かわいらしいパッケージで世界観が統一されていた点などが、消費者に支持された理由なのではと感じています。
また、夏向けの商品として7月に発売された「塩キャラメル」「塩バニラ」フレーバーのスイーツもやや尖った切り口が新鮮で、セブン-イレブンのスイーツの新しい表情を見せてくれたシリーズでした。
そしてほかのコンビニ同様、「スイーツパン」のジャンルにも活発な動きがありました。6月に新登場した「ハイブリッドスイーツパン」では、韓国など海外で人気の「クロッキー」(クロワッサンとクッキーの掛け合わせ)や、「ブルッキー」(ブラウニーとクッキーの掛け合わせ)が登場しました。
2026年はさらなる「ワクワク」「楽しさ」に期待!
2026年のコンビニスイーツの動向について担当者に取材すると、「『市場やトレンドにも目を向け、お客さまの購買行動を踏まえたスイーツ開発』と、『ワクワク感や楽しさの要素も含めた定番商品のレベルアップ』の2軸で、より魅力的な商品をお届けしたいです」と回答してくれました。今回紹介した商品もまさに定番商品の磨き込みと、消費者のニーズを踏まえたものでしたから、2026年はさらにどういうスイーツで私たちをワクワクさせてくれるのか、楽しみですね。












