コンビニグルメ

【セブン】2025年に売れた「コンビニスイーツ」は? 今年注力したジャンルを担当者に聞いた!

シュークリームやプリンなど、定番スイーツのおいしさが評判のセブン-イレブン。2025年はどのようなスイーツがヒットしたのか、担当者に取材しました。※画像:セブン-イレブン提供

笹木 理恵

笹木 理恵

おうちグルメ ガイド

飲食業界誌の編集者を経て、2007年に独立。専門誌時代に培った知識を活かし、あらゆるジャンルの食をテーマに雑誌・WEBなどで執筆中。コンビニスイーツにも精通し、自宅で楽しめる日常的なグルメを幅広く発信するほか、近年は「食の未来」への取り組みについても意欲的に取材活動を行っている。

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コンビニスイーツのトレンドを10年以上取材している筆者が、今年のコンビニスイーツの動向を振り返ります。2025年、セブン-イレブンではどういう新商品が登場してヒットしたのかを担当者に取材しました。
<目次>

カスタード&ホイップの主力商品がリニューアルで絶好調!

セブン‐イレブン「たっぷりホイップのダブルシュー」

2025年9月にリニューアルした「たっぷりホイップのダブルシュー」(税込199.80円)※画像:セブン-イレブン提供

今年、セブン-イレブンのスイーツで好調だったのは4月と9月の2回リニューアルした「たっぷりホイップのダブルシュー」です。

9月実施のときは、代表的な商品である「濃厚バニラのカスタードシュー」「濃厚カスタードのエクレア」と共に、3品同時のリニューアルでした。
セブン‐イレブン「濃厚カスタードのエクレア」

9月にリニューアルした「濃厚カスタードのエクレア」(税込194.40円)※画像:セブン-イレブン提供

進化し続ける、セブンのスイーツを代表する商品

セブン‐イレブン「たっぷりホイップのダブルシュー」

2025年4月リニューアル時の「たっぷりホイップのダブルシュー」のキービジュアル ※画像:セブン-イレブン提供

カスタードとホイップクリームがダブルで入ったシュークリームは、2016年に初登場した「ダブルクリームのカスタード&ホイップシュー」以降、セブン-イレブンのスイーツを代表する人気商品に成長しています。

2017年からたびたびリニューアルを実施し、よりおいしく進化し続けた結果、2025年4月のリニューアル時には、発売から約4週間で累計販売数が500万食を突破。セブン-イレブンのカスタードとホイップクリーム使用のシュークリーム史上、歴代最高販売数を記録しました。

9月のリニューアルでは、乳原料の一部を変更。ホイップクリームをさらにミルキーで軽やかに改良し、カスタードとのコントラストが際立つ仕立てになりました。滑らかなホイップクリームをたっぷりと楽しめるのが特徴で、口どけのよいシュー生地との一体感も抜群です。

「これらリニューアル商品の押上げ効果もあり、2025年は洋菓子を中心にスイーツ全体の販売は好調に推移しています」(セブン-イレブン担当者)。さまざまな新商品が登場した中でも、定番商品の圧倒的な強さは健在だったようです。

トレンドの「TEA」をテーマにした「恋するTEA PARTY」シリーズ

セブン‐イレブン「恋するTEA PARTY」シリーズ

第1弾の「紅茶に恋するTEA PARTY」。紅茶ゼリー入りのミルクティークリームを包んだ「紅茶に恋するシュークリーム」など4品が登場(現在は販売終了) ※画像:セブン-イレブン提供

近年コンビニでは、人気の素材や季節の素材などをテーマにしたフェアを定期的に開催し、話題を呼んでいます。

セブン-イレブンも例外ではなく、2025年度もいくつかのフェアを実施。中でも11月に開催して好評だったのが、若年層を中心に人気が高まっている「TEA」をコンセプトにした「恋するTEA PARTY」シリーズです。

第1弾の「紅茶に恋するTEA PARTY」では、紅茶の豊かな香りとまろやかなミルクの甘さを楽しめるスイーツをテーマに、シュークリーム、ロールケーキ、どら焼き、パフェの4品を発売。

第2弾の「ほうじ茶に恋する TEA PARTY」では、秋冬シーズンに人気が高まるほうじ茶の香ばしい風味を活かしたチーズケーキ、ティラミス、パフェの3品が発売されました。

若者や女性向けのコンセプト商品が続々登場

セブン‐イレブン「恋するTEA PARTY」シリーズ

第1弾に登場した「紅茶に恋するロールケーキ」(現在は販売終了) ※画像:セブン-イレブン提供

セブン-イレブンのチルドスイーツは、基本的に流行や若者受けを狙った商品よりも、「抹茶」や「いちご」といったトレンドに左右されない不変のテーマを扱った商品が多いように筆者は分析しています。

そのため、この「恋するTEA PARTY」シリーズは、セブン-イレブンとしては攻めた内容だったかもしれませんが、「TEA」のトレンドにうまくハマったことや、かわいらしいパッケージで世界観が統一されていた点などが、消費者に支持された理由なのではと感じています。

また、夏向けの商品として7月に発売された「塩キャラメル」「塩バニラ」フレーバーのスイーツもやや尖った切り口が新鮮で、セブン-イレブンのスイーツの新しい表情を見せてくれたシリーズでした。

そしてほかのコンビニ同様、「スイーツパン」のジャンルにも活発な動きがありました。6月に新登場した「ハイブリッドスイーツパン」では、韓国など海外で人気の「クロッキー」(クロワッサンとクッキーの掛け合わせ)や、「ブルッキー」(ブラウニーとクッキーの掛け合わせ)が登場しました。

2026年はさらなる「ワクワク」「楽しさ」に期待!

2026年のコンビニスイーツの動向について担当者に取材すると、「『市場やトレンドにも目を向け、お客さまの購買行動を踏まえたスイーツ開発』と、『ワクワク感や楽しさの要素も含めた定番商品のレベルアップ』の2軸で、より魅力的な商品をお届けしたいです」と回答してくれました。

今回紹介した商品もまさに定番商品の磨き込みと、消費者のニーズを踏まえたものでしたから、2026年はさらにどういうスイーツで私たちをワクワクさせてくれるのか、楽しみですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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