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ゆうちょ銀行・定期貯金の賢い預け方!100万円は40万円・30万円・30万円に分ける?

念願だった貯蓄100万円を達成された方は、「どう守り、どう増やすか」が次のステップです。今回は、ゆうちょ銀行の定期貯金に預ける際、なぜ少額ずつ分散しておいた方がよいのかについて解説します。また、期間ごとに分割した場合の利息がどのくらいになるのか計算してみましょう。※サムネイル画像:amanaimages

舟本 美子

舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金 ガイド

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長年の努力の結果、貯蓄100万円を達成された方もいるでしょう。ここからは「どう守り、どう増やすか」が次のステップです。普通預金のままでは金利が低かったり、気付けば使ってしまったりすることもあるかもしれません。

しかし、ゆうちょ銀行の定期貯金なら、お金を安全にキープしながら着実に増やせます。「急に必要になったらどうしよう……」という不安があるなら、預ける期間を1年・3年・5年と分けておく方法もおすすめ。

今回は、なぜ、分けておいた方がよいのか。また、期間ごとに分割した場合の利息がどのくらいになるのか計算してみましょう。
念願の100万円が貯まったら?ゆうちょ銀行の定期貯金へ。1年・3年・5年でいくら増える?※画像:amanaimages

ゆうちょ銀行の定期貯金の賢い預け方! ※画像:amanaimages

「急に必要になったらどうしよう……」と思うなら、預ける期間を1年・3年・5年に分けるのもアリ!

まずは、ゆうちょ銀行の定期貯金の特徴や、なぜ預ける期間を分けるのかについてまとめます。

●ゆうちょ銀行の「定期貯金」とは?
ゆうちょ銀行が取り扱う「定期貯金」は、一般的な銀行が取り扱う「定期預金」にあたります。定期貯金は、「一定期間、原則として引き出さない」という約束をする代わりに、通常貯金(一般的な銀行の「普通預金」にあたります)よりも高い金利が適用される貯蓄方法です。ゆうちょ銀行の定期貯金は、1000円から預け入れが可能で、期間は1カ月から最長5年まで選べます。

特に、3年以上の期間を選ぶと「半年複利」(利息が利息を生む仕組み)が適用され、長く預けるほど効率よく増える仕組みになっています。

参照:定期貯金 ゆうちょ銀行

●途中で解約するとどうなる?
定期貯金は、原則として満期まで引き出さない前提の商品です。そのため、預入金額を途中で一部だけ払い戻すことはできません。もし、満期前に急にお金が必要になり解約(中途解約)する場合、ペナルティーとして、当初適用されていた高い金利は無効になります。

ゆうちょ銀行の定期貯金の場合、満期前に解約すると「預入期間内払戻利率」が適用されます。これは、預けた期間に応じて定期貯金より低い金利で利息が計算される仕組みです。なお、預入時の「通常貯金金利(2025年11月現在0.200%)」を下回ることはありません。

●「預ける期間を分ける」とどうなる?
「せっかくの“定期貯金の高い金利”が消えてしまい、ほとんど増えない」ということを避けたいけど、「急にまとまったお金が必要になったらどうしよう……」という不安がある場合は、預ける期間を1年、3年、5年といったように分けて預け入れをしましょう。

こうすることで満期が分散し、もしものときも全てを解約せずに済むため、高い金利のメリットを享受しつつ、流動性(お金の使いやすさ)も確保できます。

100万円を3つに分けて得られる利息はどのくらい?

「急な出費で解約が必要かも?」という不安を解消しつつ、定期貯金の利息をしっかり受け取るために、100万円を3つに分散して預け入れた場合の利息をシミュレーションします。※金利は2025年11月時点。

・1年(金利・年0.275%)に40万円:1100円(税引前)、877円(税引後)
・3年(金利・年0.350%)に30万円:3163円(税引前)、2521円(税引後)
・5年(金利・年0.400%)に30万円:6054円(税引前)、4825円(税引後)

なお、利息からは一律で「20.315%」の税金が引かれますので、実際に受け取るのは税引後の利息です。

参照:金利一覧 ゆうちょ銀行

●利息の増え方:単利と複利
定期貯金では、預ける期間によって以下のように利息の計算方法が変わります。

・単利(短期間:3年未満)
元金(最初に預けたお金)だけに利息がつくシンプルな計算方法です。

・半年複利(長期間:3年以上)
利息が利息を生む計算方法です。ゆうちょ銀行の定期貯金は、半年ごとに「ついた利息」が「元金」に組み込まれるため、長く預けるほど増えるスピードがアップします。

●分散して預け入れするメリット
少額ずつ分散して預け入れする際のメリットは、高い金利を狙いつつ、流動性(お金の使いやすさ)を確保できる点です。分散をして預けておけば、もし1年後に急な出費が必要になったとしても、1年満期の40万円だけを使い、3年・5年のお金には手を付けずに維持することができます。

とはいえ、細かく分けるのが面倒な場合は、50万円ずつ2本(例:1年と5年)に分けるなど、ご自身の計画に合わせて柔軟に設定するとよいでしょう。

せっかく貯めた大切なお金ですから、最も賢く、安全に働かせる道を選びましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
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