お湯を抜いてそのまま排水栓を開けている人、「どうせお湯が入っていないから」「換気のために」と開けたままにしている人は多いのではないでしょうか。実は、その習慣が衛生面でリスクを招いている可能性もあるのです。
今回はお風呂の排水栓(浴槽の栓)はどのようにしておくべきか、正解とその理由をご紹介します。
浴槽の排水栓は「閉める」が正解
浴槽の排水栓は、お湯を張るとき以外も基本的には常に閉めておくのが、衛生的でトラブルを避けるための正しい使い方です。多くの人が誤解していると思いますが、「排水栓はお湯を抜くときだけ開ける」と覚えておくのがいいでしょう。浴槽の排水栓を閉めておくべき理由
1:洗い場の汚水、泡の「逆流」を防ぐためお風呂の浴槽の排水口と洗い場の排水口は、一般的には配管の中でつながっている場合が多いです。そのため、洗い場でシャンプーをしたり体を洗ったりした際、大量の泡や皮脂、石けんカス、髪の毛などを含んだ「汚れた水」が洗い場の排水口に流れていきます。
このとき、浴槽の排水栓が「開いている」と、洗い場から流れた汚水が配管を通って浴槽側へ逆流し、浴槽の底にたまってしまうことがあるのです。
汚水にはカビや雑菌の栄養源となる皮脂や石けんカスが含まれていますし、排水管の内側も雑菌を含んだぬめり汚れが付着していることが想像できます。浴槽を洗ってからお風呂に入っていたとしても、排水管を通った汚水が逆流していると、衛生面では好ましい状態とは言い難いでしょう。
2:排水トラップの「封水(ふうすい)」を守るため
お風呂の排水管には、下水から上がってくる悪臭や害虫(ゴキブリなど)の侵入を防ぐために「排水トラップ」という構造があります。このトラップにためられている水が「封水」です。浴槽の栓が開いていると、洗い場からの排水が直接トラップへ流れ込んで封水の水位が下がることがあり、本来の機能が失われる「封水切れ(破封)」が起こりやすくなります。
また、排水栓が開いていることによって、乾燥して封水切れを起こすこともありえます。封水が切れると、下水管からの悪臭が浴室内に逆流したり、ゴキブリなどの害虫が排水管を伝って侵入したりするリスクが高まります。
浴槽の排水栓と排水管の掃除のやり方
洗い場の排水口の掃除は気にかける人も多いと思いますが、浴槽側の排水口もこまめに掃除する必要があります。・排水栓:
ぬめり汚れが付着するので、風呂掃除用の洗剤と使い古した歯ブラシなどを使って、こまめに汚れを落とす習慣をつけましょう。 ・排水管:
キッチンや洗面台、そして浴室洗い場の排水管と同様、何も掃除をしないと排水管の内側にぬめり汚れが付着しています。定期的に粘度が高い排水管用洗浄剤を流して掃除をしたり、100円ショップでも売っている排水管用の細いブラシを使ったりして、届く範囲で排水管の内側も掃除をしましょう。
今回ご紹介したように、排水栓は「お湯を張っているとき以外は閉める」ことを習慣にし、いつでもきれいな状態でバスタイムを楽しんでくださいね。







