節約

トイレ掃除が命にかかわる!? トイレの「間違った掃除方法」6選

トイレをピカピカに保ちたいという思いから、「間違った掃除」をしていませんか? 今回は、洗剤の混ぜ方、便器を傷つける道具、衛生面で危険な行為などを解説し、効率的かつ安全な掃除方法を6つご紹介します。

矢野 きくの

矢野 きくの

節約・家事・100円ショップ ガイド

食育指導士

家事アドバイザー・節約アドバイザーとして、家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、連載などで活動。 時短家事術、シニア家事のアドバイスをはじめ、「防災士」として家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち食品ロス削減をテーマにした講演など【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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トイレ掃除

掃除方法1つでトイレの衛生面も寿命も変わってくる

トイレをピカピカに保ちたいという思いから、「間違った掃除方法」を選んでいませんか? よかれと思ってやった掃除が、かえって便器を傷つけたり衛生環境を悪化させたり、最悪の場合はご自身の安全を脅かしたりする危険性があります。

今回は、トイレを長く清潔に保つために避けるべき「NG行為」を、衛生面、便器へのダメージ面、安全面といった多角的な視点からご紹介します。正しい知識を身につけて、効率的かつ安全なトイレ掃除を目指しましょう。

1. 塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜるのはNG

「混ぜるな危険」の表示がある通り、塩素系洗剤(次亜塩素酸ナトリウムを含む漂白剤やカビ取り剤など)と酸性洗剤(尿石除去剤など)を混ぜて使用することは、絶対に避けてください。この2つが混ざると、有毒な塩素ガスが発生します。

塩素ガスは刺激臭が強く、吸い込むと呼吸困難や意識障害を引き起こす可能性があり、最悪の場合、命にかかわる重大な事故につながります。狭いトイレでは特に危険性が高まるため、同日に別の種類の洗剤を使う場合でも、一方を使った後は十分に水で洗い流し、換気を行ってから、時間をおいてもう一方を使用するように徹底してください。

2. 硬いブラシや研磨剤入り洗剤でゴシゴシこするのはNG

トイレ掃除

尿石などを落としたいがために硬いたわしなどで掃除するのはNG

便器の内側やふた、便座などは、陶器やプラスチックといった素材でできているので、非常に傷つきやすいです。特に固まった尿石や水あかといった頑固な汚れを落とそうと、紙やすりや硬いたわし、硬すぎるブラシ、または研磨剤が多く含まれるクレンザーなどで掃除している様子をたまにSNSで見かけます。これらで掃除すると、固まった尿石などは落とせますが、便器の表面に目に見えないほどの細かい傷をつけてしまいます。

この細かい傷に、排泄物や雑菌、水あかの成分などが入り込み、以前よりもさらに汚れがつきやすく、落ちにくい状態になってしまいます。掃除の際は、便器専用の柔らかいブラシやスポンジ、中性洗剤を使用して優しく磨きましょう。

3. 便座やふたを乾いたトイレットペーパーや布で拭くのはNG

トイレのふたや便座に使われているプラスチック素材は、デリケートで傷つきやすい性質を持っています。乾いたトイレットペーパーや布で日常的に乾拭きをすると、摩擦によって細かな傷がつき、そこに汚れや雑菌が蓄積しやすくなります。

なお、乾いた状態で拭いても菌やウイルスを十分に除去することはできません。掃除の際は、必ずトイレ用洗剤を吹きつけたトイレットペーパー(流せるタイプ)や、除菌クリーナーシートなど、湿らせた柔らかいものを使って拭き取りましょう。水分を含ませることで、傷をつけずに汚れを絡めとり、衛生的に保つことができます。

4. 部屋用掃除機をトイレの床にかけるのはNG

トイレの床には、水を流す際の目に見えない水しぶき(エアロゾル)や、尿の飛び散りなどによる目に見えない雑菌やウイルスが多く付着しています。この状態で掃除機をかけると、掃除機本体のノズルや内部にまで菌が付着し、ほかの部屋を掃除した際に汚染を広げてしまう恐れが。また、排気によって床のホコリや付着していた雑菌・ウイルスを舞い上げ、空間中に拡散させてしまう危険性もあります。

トイレの床掃除は、まずホコリを取り除いた後、使い捨てのシートや雑巾、モップでの拭き掃除で対応し、衛生面を考慮することが大切です。掃除機をかけたい場合は、ノズルだけ購入し、トイレ専用として使うようにしましょう。

5. 便器以外のプラスチック部分に強酸性・強アルカリ性洗剤をそのまま使うのはNG

便座や温水洗浄ノズル、タンク上部の手洗いボウルなど、トイレにはプラスチック素材が多く使われています。これらのプラスチックに、尿石除去などに使う強酸性洗剤や漂白力の強い強アルカリ性洗剤を原液のまま長時間付着させたり、頻繁に使用したりすると、変色したり、素材が劣化して割れやすくなったりすることがあります。特に温水洗浄便座のノズルはデリケートで、故障の原因になる可能性も。

これらの部分には、中性洗剤を薄めて使ったり、専用のクリーナーを使用したりして、優しくお手入れすることを心掛けましょう。洗剤を使用した後は、成分が残らないようしっかりと水拭きで拭き取ることが重要です。

6. トイレタンクに直接、強力な洗剤や漂白剤を入れるのはNG

便器を流す水をきれいに保ちたいと考え、トイレタンクのふたを開けて、カビ取り剤などの強力な塩素系洗剤や、酸性洗剤を直接投入するのは危険な行為です。タンク内部には、水をせき止めたり流したりする役割を持つゴム製のフロートやパッキン、樹脂製の部品が多数使われています。強い洗剤の成分は、これらのゴムや樹脂を急速に劣化・破損させ、水漏れや止水不良といった重大な故障を引き起こす原因となります。結果として高額な修理費用が発生するリスクも。

タンク内部の掃除は、基本的に中性洗剤を使用するか、メーカーが推奨する専用の洗浄剤のみを使うようにしましょう。
 
トイレ掃除で「やってはいけない行為」を意識することは、単に汚れを落とすだけでなく、家族の健康を守り、大切なトイレ設備を長持ちさせるためにとても重要なことです。特に「洗剤を混ぜる行為」は命にかかわるため絶対に避け、「硬い道具や乾いた布でこすらない」「タンクに強力な洗剤を入れない」といった便器への配慮も忘れないようにしましょう。

今回ご紹介したポイントを参考に、日々の掃除方法を見直し、安全で効果的なトイレ掃除を習慣づけて、快適で衛生的な空間を保ってくださいね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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