NG使用法1:少量の綿衣類やタオルだけで運転する
ドラム式洗濯乾燥機には機種ごとに「洗濯容量」と「乾燥容量」が定められており、乾燥できる量は洗濯できる量の約半分ほど。そのため、「入れ過ぎないように」と意識する人は多いのですが、実は“少な過ぎる”のも要注意。上手に乾燥できないことがあるのです。特に水分を含みやすい綿素材の衣類やタオルを少量だけ洗うと、脱水時の遠心力でドラム槽に張り付き、そのまま乾燥工程に入ってしまうことがあります。すると表面だけ乾いて内側が湿ったままになるうえ、シワシワな仕上がりに。そんなときはナイロンやポリエステルなど化繊素材を追加して洗濯すれば衣類がほぐれやすくなり、乾燥ムラを防ぐことができます。
NG使用法2:洗濯ネットに入れたまま乾燥する
「ドラム式洗濯乾燥機で洗濯物がうまく乾かない」という相談を受けることがたまにありますが、話を聞くと「ネットに入れたまま乾燥までしている」というケースが少なくありません。実はこれもNG使用法。ドラム式洗濯乾燥機は、洗濯槽の中で衣類をふわっと広げて乾燥させる仕組みなので、ネットに入れたままだと洗濯物が広がらず、うまく乾燥できないのです。さらにネットに入れて洗うと洗濯時も偏りやすく、振動音や運転時間の延長につながることも。ネットを使うのはストッキングや下着などのデリケート衣類のほか取扱説明書に記載されている場合に限定し、基本的にはネットを使わないようにしましょう。
NG使用法3:使わないときも水栓を開けっぱなしにしている
洗濯機の使用後、水栓を閉めていますか? 取扱説明書にも「使用後は水栓を閉めること」と明記されていますが、意外と実践していない人も多いのではないでしょうか。実は水栓を開けっぱなしにしておくと、給水ホースや接続部に水圧がかかり続けて劣化が進み、ホースが破裂したり外れたりする恐れがあります。もし水漏れが起きると、床が水浸しになるだけでなく、階下への漏水トラブルにもつながりかねません。火災保険の保険金支払いでも、水濡れ事故は“天災に次いで多い”と言われるほどです。地震などでホースが外れる可能性もゼロではないため、洗濯が終わったら毎回水栓を閉める習慣をつけましょう。
そうは言ってもやっぱり便利! 正しく使って恩恵を享受しよう
ほかにも乾燥フィルターや排水フィルターのこまめな掃除など多少の手間はありますが、正しく使えばこれほど便利な家電はありません。洗濯物を干す手間が省け、急な雨や花粉、PM2.5といった外気の状態に振り回されることもないのです。近年は手の届きやすい価格のモデルも増えているので、家事の時短を目指す人は導入を検討してみてはいかがでしょうか。











