ですが最近では、ネットで手軽に口座を開設できる銀行が増えており、中でも、ネット銀行や地方銀行が運営するインターネット専用口座が注目の的。普通預金の金利が高めに設定されているところも多くあります。
普通預金は、生活費や急な出費に備えて「いつでも使えるお金」を置いておく場所。そのため「どこに預けるか」は小さなようで大きな違いを生むポイントです。
今回は、2025年10月14日時点の金利情報をもとに、「ゆうちょ銀行」と「高金利で人気のネット銀行や地方銀行のネット口座」を比較して、どれくらい利息に差が出るのかを分かりやすく解説します。
【2025年10月時点】金利の高い地方銀行とゆうちょ銀行、普通預金の受け取り利息額に最大2.5倍の差!
今回紹介するネット銀行や地方銀行(インターネット専用口座)は、わざわざ足を運ぶことなく個人口座を開設できます。2025年10月時点で、普通預金の金利が高い銀行を3つご紹介します。100万円預け入れした場合、1年間でどのくらい利息が付くのか計算してみましょう。※1年間、金利も預金残高も変わらなかった場合を想定
島根銀行 スマートフォン支店
島根銀行 スマートフォン支店では、全国、誰でも、山陰に興味がある方であれば、円普通預金を開設できます。詳細は以下のとおりです。・商品名:しまぎんふるさと普通預金(通称:TAMERU)
・金利:年0.5%
・預入期間:定めなし
・預入金額:1円以上
セブン銀行ATMおよびローソン銀行ATMでの現金の入出金などができます。
もし、100万円を1年間預けた場合の利息は5000円(税引後3984円)です。
<参照>島根銀行スマートフォン支店「しまホ!」
あおぞら銀行 BANK支店
あおぞら銀行 BANK支店には「普通預金(BANK)」という高金利の普通預金があり、詳細は以下のとおりです。・商品名:普通預金(BANK)
・金利:年0.5%
・預入期間:定めなし
・預入金額:1円以上100万円以下
預入金額が100万円を超えた場合の金利は「年0.35%」になりますので、100万円以上を預ける場合は金利が変わる点に注意しましょう。
もし、100万円を1年間預けた場合の利息は5000円(税引後3984円)です。
<参照>あおぞら銀行 BANK支店
イオン銀行
イオン銀行は、日常的にイオンを利用する人ほどおトクになる仕組みが整っています。「イオン銀行Myステージ」というポイント制度があり、イオンカードセレクトの利用やWAONでの支払いなどでステージが上がると、普通預金の金利が優遇されます。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4ステージがあり、最高ランクの「プラチナステージ」になると、普通預金金利が年0.25%(2025年10月14日時点)までアップします。
一見、仕組みは少し複雑に感じるかもしれませんが、
・イオンカードセレクトを使って日常の支払いをする
・WAONで買い物をする
といった「いつもの行動」で自然にステージが上がっていくのが魅力です。
つまり、イオンで買い物をよくする人なら、無理なく高ステージに到達する可能性があります。さらに、金利だけでなくATM手数料や振込手数料の優遇も受けられます。
・商品名:普通預金
・金利:年0.2~0.25%
・対象条件:イオン銀行Myステージを利用
・預入期間:定めなし
・預入金額:1円以上
もし、プラチナステージに100万円を1年間預けた場合の利息は2500円(税引後1993円)となります。
<参照>イオン銀行Myステージ|イオン銀行
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行における普通預金とは、「通常貯金」という金融商品です。通常貯金の金利は「年0.2%」です。もし、100万円をゆうちょ銀行の通常貯金に1年間預けた場合の利息は2000円(税引後1594円)となります。金利の高い地方銀行とゆうちょ銀行の普通預金の受け取り利息額に最大2.5倍の差があることが分かりますね。
ちなみに「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」といったメガバンクの普通預金の金利も「年0.2%」です。
<参照>金利一覧-ゆうちょ銀行
まとめ
普通預金の金利は、銀行によって意外なほど「差」があります。とはいえ、高金利のネット銀行は「給与振込口座に指定する」「クレジットカードや電子マネーを利用する」など、条件を満たすことで優遇金利が適用される仕組みが一般的で、少しわずらわしく感じることもあるでしょう。
そんな中でも、島根銀行のスマートフォン支店やあおぞら銀行BANK支店のように、特別な条件なしで高金利が得られる銀行、または、イオン銀行のように、日常の買い物や支払いを通じてステージを上げれば、自然と金利がアップする仕組みを採用している銀行もあります。
つまり、自分のライフスタイルに合った「使いやすくておトクな銀行」を選ぶことが大切です。普段使いのメイン口座とは別に、スマホから手軽に開設できる金利の高いサブ口座を持つだけでも、ちょっとした“おトク”を実感できるはず。この機会に、お金を「どこに預けるか」を見直してみましょう。








