節約

捨てたら実はもったいない! 掃除・手肌ケアなど「米の研ぎ汁」活用法8選

排水口にそのまま流しがちな「米の研ぎ汁」ですが、実は捨てるのはもったいない! 研ぎ汁に含まれるでんぷんやビタミンを生かし、食器洗い、アク抜き、床掃除、手肌ケアなどで大活躍します。今回は、日常で役立つさまざまな活用法を解説します。

矢野 きくの

矢野 きくの

節約・家事・100円ショップ ガイド

食育指導士

家事アドバイザー・節約アドバイザーとして、家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、連載などで活動。 時短家事術、シニア家事のアドバイスをはじめ、「防災士」として家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち食品ロス削減をテーマにした講演など【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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米の研ぎ汁

さまざまな活用法がある米の研ぎ汁

米を研ぐ度に出る「研ぎ汁」をそのまま排水口に流して捨ててしまっている人も多いのではないでしょうか。それ、実はもったいない! 米の研ぎ汁には、でんぷんやビタミン、ミネラルなどが含まれており、さまざまな場面で有効活用できるのです。

今回は米の研ぎ汁の活用方法を8つご紹介します。

米の研ぎ汁とは?

米の研ぎ汁は、精米の過程で取りきれなかった米ぬかの成分や、米の表面のでんぷん質などが水に溶け出したもの。量に差こそあれ、でんぷん質、ビタミンB群などの水溶性ビタミン、ビタミンEなどの脂溶性ビタミン、カリウム・マグネシウムなどのミネラル、油分やタンパク質などさまざまな成分が含まれているので、掃除や調理など多様な用途に活用できるのです。

研ぎ汁を活用しやすい米の研ぎ方 

内釜での米研ぎ

内釜で米を研ぐのはおすすめできない

米を研ぐときに内釜で研ぐ人も多くいます。しかし、この方法は実はあまりおすすめできない方法なのです。力を入れて研げば炊飯器の内釜に傷がついて汚れが入りやすくなったり、長期的に見れば炊飯能力にも影響したりします。

研ぎ汁を流すとき、米がこぼれないようにするためにゆっくり流すのもNG。特に1回目に研ぐときは、研ぎ汁が一番汚れており、かつ米が水分を吸水しやすいので、早く捨てなければなりません。そのためにも、米はザルとボウルで研ぐのがおすすめです。研ぎ汁もサッと流しやすくなります。

米の研ぎ汁活用法

1. 食器の予洗い・つけ置き
米の研ぎ汁に含まれるでんぷん質の力で、食器や調理器具の油汚れやぬめりが落ちやすくなります。特に油汚れのひどいフライパンやぬめりが取れにくいプラスチック容器、魚を焼いた後のグリルなどを洗う前に、研ぎ汁につけ置きしておくと、洗剤の使用量を減らせて洗い上がりもすっきり。保存容器に残ったしつこい臭い取りにも役立ちます。

2. 野菜のアク抜きや下ゆで
研ぎ汁を使ってたけのこ、ごぼう、ふきなどのアクの強い野菜を下ゆですると、特有のえぐみや苦みが抑えられます。米ぬかを使うのが一般的ですが、手元にない場合は研ぎ汁で代用可能です。研ぎ汁のでんぷん質が野菜を包み込み、えぐみを和らげます。大根などを下ゆでするのにも使えますよ。

3. 魚のぬめり取り・臭み消し
魚をさばく前に、研ぎ汁に5~10分ほど浸けておき、その後流水で丁寧に洗い流すと、魚の表面のぬめりや独特の生臭さを軽減できます。研ぎ汁に含まれるでんぷん質や微量に含まれている酵素が魚のタンパク質に作用し、ぬめりや臭みを抑えてくれるのです。刺身などに使う魚の下処理に活用すれば、よりおいしく食べられますよ。

4. 土鍋や陶器の目止め(めどめ)
土鍋やひび割れやすい陶器の新品を使い始める前に、研ぎ汁で煮込む「目止め」に使えます。土鍋には目に見えない細かい穴が開いており、ここから水分が染み込むとひび割れの原因に。研ぎ汁のでんぷん質が穴を埋めるので、水漏れやひび割れを防ぎ、長持ちさせる効果があります。土鍋の八分目まで研ぎ汁を入れ、弱火で10~20分ほど煮て、自然に冷ましてから洗って乾かしてください。

5. フローリングなどの拭き掃除
米の研ぎ汁に含まれる成分には、ワックスのような効果があり、フローリングなどの拭き掃除に使用できます。研ぎ汁を雑巾に含ませて固く絞り、汚れを拭き取るように掃除すると、汚れが落ちてツヤが出ます。ただし、でんぷん質が残るとかえってカビや変色の原因になることがあるため、使用後は必ず水拭きで仕上げ、乾燥させることが重要です。

6. シンクやガスコンロ周りの掃除
研ぎ汁には、油汚れや水あかを落としやすくする洗浄効果があります。特に、スプレーボトルに入れてガスコンロや換気扇の油汚れに吹きかけ、しばらく置いてから拭き取ると効果的です。また、研ぎ汁を含ませた布でシンクのステンレス部分を磨くと、水あかや曇りが取れてピカピカに。ただし、シンクで使う際は、タンパク質が発酵して臭いの原因にならないよう、使用後は必ず水で洗い流しましょう。

7. 家庭菜園・ガーデニングの肥料
研ぎ汁には、植物の生育に必要なビタミンやミネラルなどの栄養分がわずかに含まれており、薄めて庭の植物や畑の土にまくことで、肥料の代わりに活用できます。ただし、原液をそのまままくと、カビや虫が発生したり根腐れの原因になったりすることがあるため、最低でも10倍に薄め、まく回数も週に1~2回などにしましょう。カビの原因になりやすいため、室内の観葉植物への使用は避けた方が無難です。

8. 手洗い・手のお手入れ
料理中に魚や肉を触った後など、手の臭いやぬめりが気になるときに、研ぎ汁で手を洗うと効果的です。研ぎ汁の成分が、不快な臭いを中和したりぬめりを抑えたりする働きをします。また、米の研ぎ汁に含まれる保湿成分が、乾燥しがちな手の肌をしっとりさせてくれるため、食器洗いや水仕事の合間に使うことで、手荒れの予防やハンドケアとしても役立ちます。


単なる「捨て水」と思われがちな米の研ぎ汁は、でんぷん質やビタミンが溶け込んだ“万能エコ液”です。今回ご紹介したように、食器の油汚れ落としから、アク抜き、土鍋の目止め、床掃除、手肌のケアまで、日々の暮らしで大活躍します。研ぎ汁を無駄なく活用し、環境にも財布にも優しいエコライフを楽しんでくださいね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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