では、どうすれば夫の心を取り戻せるのでしょうか。今回は、「不倫した夫と別れたくない」と考えている妻が取るべき行動についてお話しします。
<目次>
「乗り込む妻」は負け。「感情」より「賢さ」で勝負する
夫の不倫を知った時、もっともやってはいけないのは不倫相手の元に乗り込むことです。怒りにまかせて直接対決をしても、かえって思いが伝わらず、夫の気持ちがますます妻から離れてしまう恐れがあります。というのも、多くの夫は「なりふり構わず修羅場を起こす妻」を見て、「やはりこの人とはやっていけない」と感じてしまうからです。さらに、不倫相手が妻より落ち着いている場合、夫の気持ちはそちらになびいてしまうからです。
たとえ不倫されて納得できない気持ちがあっても、夫と別れたくないのであれば「感情」より「賢さ」で勝負をすること。冷静さこそ、最大の武器になるのです。
不倫相手は3タイプ。まずは敵を知ることから
不倫をする女性には、大きく分けて3つのタイプがあります。(1)慰謝料におびえて逃げ出すタイプ
不倫発覚後、慰謝料を請求された途端に尻尾を巻いて退散します。もっとも扱いやすいタイプといえます。
(2)「慰謝料を払えばいいんでしょ」と開き直るタイプ
反省の色がなく、金銭で割り切ろうとするタイプです。感情的な対立では太刀打ちできません。
(3)慰謝料も踏み倒し、別れもしない強気なタイプ
もっともやっかいなタイプで、妻が直接対決しても、「私の方が彼を幸せにできる」と挑発してくる場合もあります。
特にタイプ(2)と(3)は、感情的に対応すると相手の思うつぼ。相手のタイプを見極め、怒りではなく効果的な戦略を立てて臨むことが重要です。
夫の心を取り戻すために「女優」になりきる
不倫相手がいずれの場合でも、夫の心を取り戻すために効果的な方法はあります。ここで大切なのは初動です。夫の不倫が発覚した時、妻がどう振る舞うかで夫の心の向かう先が決まるといってもいいでしょう。具体的には、不倫発覚直後の夫には「健気な妻」を演じることが大切です。
「なぜ?」「どうして?」と不倫をしたことを責めたい気持ちは理解できますが、ここで詰め寄っても罪悪感よりも「その場から逃げたい」という気持ちが強くなってしまうのが男性心理です。だからこそ、妻は女優になって「あなたのことを気にかけずごめんなさい」「私もいたらないところがあったと思う」などと、あえて「反省している妻」の姿を演じることが大切です。たとえ心の中では納得できていなくても、ここは演じきりましょう。
「演技なんてできない」と思うかもしれませんが、これは許すこととは違います。これはあくまで、夫に「もう一度この家でやり直せるかもしれない」と思わせるための作戦だと割り切り、演じましょう。
最強の戦略は「子ども」と「義両親」を味方にすること
夫の心を取り戻すために、もう一つ大切なのが周囲を味方にすることです。特に「子ども」と「夫の両親」の存在は、妻の強力な味方になります。だからこそ、子どもを通じて「パパ大好き」と素直に伝えさせるようにしましょう。さらに義両親にも、味方になってもらいましょう。「息子を責める」のではなく、「息子夫婦を支えたい」と伝え、協力をお願いするのがポイントです。義両親から「この嫁に老後を見てもらいたい」「かわいい孫との縁を切らないでほしい」と伝えてもらうだけで、夫の心に響く言葉になるものです。
怒りや悲しみの渦中では、「戦略」という言葉が冷たく響くかもしれません。けれど最終的には、感情に流されず冷静に行動できた人こそが笑顔でいられるのです。夫を責めず、不倫相手の元に乗り込まず、まずは自分の心を整える。そして、「演じる」「巻き込む」「仕組む」。この三拍子が、夫を取り戻すための最強の処方箋です。