物価高の救世主「ウエル活」、意外と知られてない?
生活必需品の値上げが続き、家計のやりくりに悩む家庭は少なくありません。調査によると、過去1年間で家計支出はどれくらい増加したかという問いに、71%の人が月5000円以上と回答しています。こうした状況で、取り入れたいのがポイント制度や割引キャンペーンの活用です。調査で注目している「ウエル活」は、毎月20日、ウエルシア薬局などでイオングループの共通ポイント「WAON POINT」を活用するお得な買い物方法のことです。
◆ウエル活とは?
ウエルシア薬局などで行われる「お客様感謝デー」で、WAON POINTを200ポイント以上利用すると1.5倍相当の買い物ができる仕組みです。例えば2000ポイントを使えば、3000円分の買い物が可能になる計算です。食品や日用品などをお得に購入できることから、利用者の間で「ウエル活」と呼ばれるようになりました。
日頃、ウエルシア薬局を利用する人には大変お得な節約方法ですが、この調査では、ウエル活を知らない(「今回この調査で初めて知った」)と答えた人が47%にのぼりました。
ウエル活で4割が「年間1万円以上節約効果を実感」
一方で、WAON POINTを用いてウエル活を利用しているユーザーの86%が、年間の節約額について回答しており、一定の効果を感じている様子がうかがえます。なかでも、40%の人は年間1万円以上の効果を感じていると回答しています(「年間5万円以上」「年間3万~5万円未満」「年間1万~3万円未満」の合算)。 今回の調査はウエル活に焦点を当てていますが、背景にあるのは「節約の工夫をどのように生活に取り入れるか」という大きなテーマといえます。食費や光熱費、通信費といった固定費を見直すことはもちろん、ポイント制度や割引キャンペーンをうまく利用することも重要です。ウエル活はその一例ですが、利用者の高い満足度を見ると「知っているかどうか」で家計に差が生じることが分かります。まずは身近なスーパーやドラッグストアで利用できるポイント制度を見直してみるなど、小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査時期:2025年6月上旬
有効回答数:5642件
調査対象:全国の「ハピタス」ユーザー(20~55歳)
調査方法:インターネット
出典:【ウエル活】年間約7.5万円の節約機会損失、利用者の86%が効果を実感――2025年実態調査