このような、人付き合いでの“頑張り過ぎ”は、家計のムダ遣いにもつながりやすいため注意が必要です。今回は、心もお金もすり減らさない人付き合いのヒントについて3つご紹介します。
人付き合いとお金の“ちょうどいい関係”のコツ1:交際費を「予算化」する
人付き合いには、ちょっとした出費がつきものです。お茶代やランチ代、誕生日プレゼントやお礼の差し入れなど、一つひとつは小さくても、気付けば毎月の負担になっていることもあります。とはいえ、「節約したいから行かない」「今回はやめておこう」ばかりでは、せっかくのご縁もつながりません。そこでおすすめなのが、「交際費をあらかじめ予算化する」こと。例えば、1年のうちで出費が増える時期(年末年始、春の送別・歓迎会シーズン、誕生日など)をざっくり洗い出しておき、あらかじめ毎月の交際費を設定します。
「普段は月5000円」「年末は8000円まで」など上限を決めておくと、その中で優先順位をつけられます。
そうすれば、「この人には会いたい」「久しぶりに話したい」と感じる人との食事には使う。けれど、気が進まない人のお誘いは見送るなど、使い方に“選択の基準”が生まれます。限られた予算の中で誰とどう関わるかを考えることが、心にもお金にも無理のない付き合い方につながります。
人付き合いとお金の“ちょうどいい関係”のコツ2:「自分軸」を持つ
モノを買うときに「値段」「品質」「使い道」などを基準にして選ぶように、人付き合いにも「どんな関係を大切にしたいか」という“基準”を持つことが大切です。「誘われたから」「嫌われたくないから」といった“相手の評価”を軸にして動いていると、気付かないうちに気疲れしたり、ムダな交際費を重ねてしまったりすることがあります。
一方で、「自分が心地よい関係とは?」「どんな人と一緒に時間を過ごしたいか」を意識してみると、付き合い方のバランスが自然に整っていきます。例えば、セカンドキャリアや老後資金の準備を前向きに考えている人、園芸や動物の世話など共通の趣味を持つ人など、自分と価値観の近い人と関わる方が、無理なく穏やかに過ごせるでしょう。
似た関心を持つ相手とは、必要以上に気を使ったり、気乗りしない外食やお茶に付き合ったりすることも減ります。「自分軸」で人付き合いを選ぶことは、心の満足感を高めながら、お金の使い方にもゆとりをもたらす大切なポイントです。
人付き合いとお金の“ちょうどいい関係”のコツ3:お金をかけず「つながり」を育てる
人とのつながりは、必ずしもお金を使って築くものではありません。むしろ、コストをかけないほど純粋な関係になりやすいこともあります。●活動例・場のヒント4つ
以下は、低コストで関わりを育める方法と具体例です。
【地域ボランティア・読み聞かせグループ】
公立図書館では読み聞かせのボランティアを募集していることがあります。子どもの読書活動に関わるボランティア団体も全国にあります。
【近所の読書会・本のグループ】
図書館や市民センターに「読書グループ」「図書館友の会」「朗読会」があったり、地域の“本好き”がゆるく集まる場があったりすることもあります。
【趣味に特化したSNSコミュニティー】
猫や犬が好きな方なら、猫好きや犬好きが集まる専用のSNSやコミュニティーに参加して交流するのもいい方法です。
【ウオーキング・ラジオ体操・地域交流会】
定例のウオーキングや毎朝公園や公民館などで行われるラジオ体操への参加、地域の食イベント・試食会など、普段の生活圏内で気軽に人付き合いができる活動があります。








