節約

実は食器用洗剤は“万能”アイテム! 知らないと損する「食器用洗剤で落とせる汚れ」5選

食器を洗う「食器用洗剤」。実は、食器以外の汚れ落としにも使うことができるのをご存じでしょうか。今回は、食器用洗剤の成分を解説し、食器洗い以外の使い方5つをご紹介します。

矢野 きくの

矢野 きくの

節約・家事・100円ショップ ガイド

食育指導士

家事アドバイザー・節約アドバイザーとして、家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、連載などで活動。 時短家事術、シニア家事のアドバイスをはじめ、「防災士」として家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち食品ロス削減をテーマにした講演など【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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食器用洗剤

食器洗い以外にも使い道がある食器用洗剤

「食器用洗剤は食器を洗うためだけのもの」と思っている人も多いのではないでしょうか。

一般的な食器用洗剤の主成分は「界面活性剤」です。この成分は、水と油のように混ざり合わない物質の境界面(界面)に作用して、なじみやすくする働きがあります。食器洗いの際は、この界面活性剤が油汚れを包み込み、水の中に分散させることで、汚れを浮き上がらせて落としやすくしているのです。

そのため、食器用洗剤は、その優れた洗浄力で家中のお掃除で大活躍する「万能アイテム」といえます。今回は、食器用洗剤で汚れを落とせる5つの場所と、その理由をご紹介します。

1. コンロ周りの壁や換気扇の掃除

コンロ周りの汚れは、調理中に飛び散った油やそれに付着したホコリが混ざった「油汚れ」です。食器用洗剤は、油を分解する成分である界面活性剤が主成分のため、油汚れを浮かせて落とすことに特化しています。スプレーボトルに水と食器用洗剤を少量混ぜたものを吹きかけ、布で拭き取るだけで、ベタベタした油汚れが驚くほど簡単に落ちますよ。

2. 床やフローリングの拭き掃除

床に付く汚れは、皮脂や食べこぼし、足の裏の油分など、油性の汚れがほとんどです。フローリング用洗剤がない場合でも、食器用洗剤を数滴入れた水で雑巾を濡らし、固く絞って床を拭くことで、油分を分解してベタつきのないサラサラな床にすることができます。ただし、洗剤が残りやすいので、しっかりと水拭きをするのがポイントです。

3. 壁の汚れや手あか掃除

壁やスイッチプレートに付く手あかも、皮脂やホコリが混ざった油性の汚れです。食器用洗剤に含まれる界面活性剤の働きで、汚れを浮かせて落とすことができます。水で薄めた食器用洗剤を布につけて拭き、最後に固く絞った濡れ布巾で洗剤を拭き取ります。これにより、壁紙を傷つけずにしつこい手あかをきれいに落とせますよ。

4. 窓ガラスや鏡の掃除

窓掃除

薄めた食器用洗剤は窓掃除に最適

窓ガラスや鏡の汚れは、手あかやホコリ、排出ガスやタバコのヤニなど、油分を含む汚れが中心。特に、幹線道路沿いのお宅の窓ガラスはホコリと排出ガスで汚れがちです。食器用洗剤の界面活性剤はこれらの油分を分解し、きれいに落とすことができます。

食器用洗剤は泡立ちがいいため、汚れを包み込んでから拭き取ることができ、洗剤跡も残りにくいのも特徴です。水で薄めてスプレーし、乾いた布で拭き取るだけで、透明感のある仕上がりになります。

5. 衣類の襟や袖の皮脂汚れ

衣類の襟や袖の黒ずみは、汗や皮脂、ファンデーションなどの油性の汚れが原因です。食器用洗剤はこれらの油分を分解する力が強いため、洗濯機に入れる前の「前処理」として効果を発揮してくれます。汚れが気になる部分に食器用洗剤を直接少量垂らし、歯ブラシなどで軽くこすってから洗濯機に入れると、通常の洗濯だけでは落ちにくい皮脂汚れがすっきり落ちますよ。

今回ご紹介したように、食器用洗剤はさまざまな汚れ落としに使うことができます。いろいろな洗剤をそろえる必要がないという点では、節約にも収納場所を減らすためにもいいですよね。ぜひお試しください。
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