お金に嫌われる人は“できない理由”ばかり探してイライラを募らせますが、お金に好かれる人は“できる方法”を考え、小さな工夫を楽しみに変えています。今回は、お金との関係をよくするための、「習慣の切り替え方法」について解説します。
「お金に嫌われる人」のイライラは「思考停止」が原因?
今はインフレで物の値段が上がっていますが、お金に嫌われる人は、すぐ「お金がない」と口にしてしまいがちです。例えば「旅行に行きたいけれどお金がない」「外食は高いから無理」といった具合です。こうして“できない理由”を並べてしまうと、解決策を考える余地を自分で閉ざし、結局イライラが募るだけになってしまいます。つまり、お金に嫌われる人の特徴は「考えることをやめてしまう=思考停止」にあるといえるでしょう。
一方で、お金に好かれる人は発想の向け方が逆です。「予算が少ないなら、どちらを優先するか」「物の値段は上がっているけど、今ある範囲でどう楽しめるか」と前向きに考えます。旅行なら近場の日帰りを選ぶ、外食なら特に気になるお店のランチを試すなど、“限られた予算の中でも楽しむ工夫”を見つけます。
イライラをお金のせいにせず、柔軟に発想を切り替えて満足につなげる。この姿勢こそが、お金に好かれる人に共通する習慣といえそうです。
“ムダにしたくないという気持ち”がよい習慣を育てる
お金に好かれる人は、もともと発想が柔軟な人ばかりではありません。大切なのは「せっかく稼いだお金をムダにしたくない」「できるだけ有効に使いたい」という気持ちです。その気持ちがあるからこそ、日常の中で“どうすればもっとよくできるか”と工夫を重ねるようになり、自然とよい習慣が身についていきます。お金の使い方に対して「できる方法」を考えるクセがあるからこそ、管理にも前向きに取り組めるのです。
例えば、お金に好かれる人は……
・週に1度財布を整理してレシートや小銭を確認する
・年に1回は通信費や保険料、サブスクの利用料など固定費を見直す
・買い物の前に「本当に必要か」を一呼吸おいて考える
こうした小さな習慣を積み重ねることで、「お金をコントロールできている」という安心感が生まれ、ムダ遣いの抑止にもつながります。
一方で、お金に嫌われる人は、財布がレシートであふれたり、固定費を何年もそのままにしていたり、思いつきで買い物をしてしまうことが多いもの。その結果「なんとなくお金が減っていく」という不安を抱えやすくなります。小さな行動の積み重ねが、やがて大きな差につながっていくのです。
思考と習慣を変えると、暮らしはこう変わる
お金に嫌われる人は「節約=我慢」と考えがちで、「お金がない」と嘆いて終わってしまいます。一方、お金に好かれる人は「節約=工夫」と捉えます。例えば外食を減らすときも「楽しみが減る」とは思わず、「自炊で新しいレシピを試す」という楽しみに変える。あるいは「洋服代を減らす」ことを「今ある服を組み合わせて新しいコーデを考える」と工夫に変える。こうした発想の転換が、暮らしを前向きにし、満足度を高めてくれます。
つまり「どうすれば楽しめるか」「どう工夫すれば叶えられるか」と考える姿勢こそ、お金に好かれる人に共通する習慣といえるでしょう。